防風通聖散で期待できる効果効能とは

年齢とともにお腹の脂肪が気になってきます。
同じように食べて同じように運動をしていても、中年以降は代謝が悪くなるため、脂肪がつきやすくなってしまいます。
肥満は生活習慣病の引き金になるだけでなく、男性女性にかかわらず、何を着ても似合わなくなり、おしゃれの幅が狭まってしまいます。
運動する時間が取れない人や外食に偏りがちな人によく飲まれている漢方薬の防風通聖散についてお伝えします。

1. 防風通聖散の成分と高価効能

防風通聖散は、18種類の生薬からなる漢方薬です。
その成分は、防風(ボウフウ)黄芩(オウゴン)大黄(ダイオウ)芒硝(ボウショウ)麻黄(マオウ)石膏(セッコウ、白朮(ビャクジュツ)荊芥(ケイガイ)連翹(レンギョウ)桔梗(キキョウ)山梔子(サンシシ)芍薬(シャクヤク)当帰(トウキ)川芎(センキュウ、薄荷(ハッカ)滑石(カッセキ)生姜(ショウキョウ)甘草(カンゾウ)です。

2. 防風通聖散の効果効能

肥満の改善や便秘の解消、肩こり、むくみ、副鼻腔炎、湿疹、皮膚炎などにも効果があると言われています。

2-1. 防風通聖散を飲めば痩せることができるの?

防風通聖散には一定の脂肪燃焼効果はあるものの、飲んだらすぐに痩せられる薬ではありません。
防風通聖散が体質に合う人であれば、服用の継続で徐々に体重が減っていく場合もありますが、服用するとともに食事の内容や量を見直したり、適度な運動をすることも必要です。

2-2. 漢方薬と西洋薬の違い

西洋薬(新薬)は、人工的に化学合成されたものがほとんどです。
その多くは一つの成分で構成されていて、ピンポイントで症状や疾患を抑えて快方に導きます。
一方、漢方薬は、天然の生薬を使用し、原則として2種類以上の生薬で構成されていますが、防風通聖散のように18種類もの成分を含んでいる漢方薬もあります。
それぞれの生薬の効果や効能、さらに副作用などは、複雑なため、きちんと理解しておくことが大事です。
服用に際して、疑問や心配があれば、漢方薬剤師などの専門科のアドバイスをもらいましょう。

3. 防風通聖散の副作用について

副作用は飲み始めに生じやすく、服用を続けるうちに次第に治まってきます。
しかし、いつまでも症状が治まらない場合は、服用を中止し、医師や、薬剤師、登録販売者などの専門家に相談しましょう。
一般的な副作用としては、発疹、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、軟便、下痢、排尿障害などです。

3-1. 防風通聖散の効果が得られる人とそうでもない人の違いは?

一般的に効果が得られやすい人は、太鼓腹で暑がりの「実証」タイプです。
漢方の特徴は、その人の体全体をみることですが、一人ひとりの体質によって、「虚証」と「実証」の大きく2つに分けられます。
それに基づいて、本来は漢方薬が処方されますが、市販の漢方薬を服用する際は、自分が「虚証」か「実証」かを知っておくことが大事です。
「虚証の人は、顔色が悪い、胃腸が弱い、寒がり、下痢をしやすいなどの特徴があり、「実証」の人は、体力があるものの、胃腸が強い、便秘気味、暑がりといった特徴を持ちます。
防風通聖散を飲んで痩せやすいのは「実証」の人で、あまり効果が期待できない人は「虚証」の人です。

3-2. 防風通聖散を控えた方がよい人

次のような体質であったり、持病をお持ちの方は、防風通聖散の服用によって症状が悪化する可能性があるので注意しましょう。
下痢や軟便傾向、胃腸虚弱、食欲不振、悪心、嘔吐、狭心症、心筋梗塞、高血圧症、腎障害、排尿障害、甲状腺機能亢進症、病み上がり、高齢の方、小児の方、発汗傾向の強い方、体力が衰えている方は、服用を控えましょう。

3-3. 飲み合わせについて

防風通聖散に含まれる麻黄(マオウ)には、交感神経を刺激する作用があり、不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮などを引き起こす可能性があります。
麻黄(マオウ)と似た効用がある薬を一緒に服用することで、上記のような副作用が生じる場合があります。
次のような薬は注意しましょう。
麻黄含有製剤、エフェドリン類含有製剤、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤、甲状腺製剤(チロキシンなど)、カテコールアミン製剤(アドレナリンなど)、キサンチン系製剤(テオフィリンなど)です。

3-4. 防風通聖散の服用方法

防風通聖散に限らず、漢方薬は体に優しいといったイメージを抱きがちですが、体質に合わない場合や、持病によっては服用できないこともあります。
上記にお伝えした情報を確認していただき、問題点が無ければ服用しても大丈夫と思います。服用方法は、食前もしくは食間(空腹時)に顆粒は、お湯で溶かしてからゆっくり、飲みます。

4. まとめ

肥満の解消には、漢方薬が効くといわれていますが、漢方薬は体質によって効き目に差があります。
ダイエット目的で市販の防風通聖散を飲んだところ、効果が得られないどころか、副作用に悩まされることもあります。
ご自分の体質が「虚証」か「実証」かを知り、持病や日常の傾向を振り返ってから飲むようにしましょう。
できれば、漢方専門の薬剤師や医師に相談して飲むと安心です。

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