ゼニカルにダイエット効果はあるの?効果や副作用を解説

ゼニカルとは、世界的な製薬会社が開発した脂肪吸収抑制剤です。
ゼニカルは、もともと肥満や糖尿病、高血圧など生活習慣病の治療薬として開発されたものです。
しかし、ダイエット効果も期待できることから、肥満に悩む多くの人に支持されるようになりました。
この記事では、ゼニカルのダイエット効果や副作用について説明します。

1. ゼニカルのダイエット効果

ゼニカルを服用中は、食事などで摂った脂質が、便として排出されます。
「食べて出す」とても分かりやすいダイエット法です。
ゼニカルは、体内に脂肪が吸収されるのを抑える「脂肪吸収抑制剤」に分類されている、ダイエット薬です。
ゼニカルは、食後1時間以内に飲むだけで、食事から摂取する脂肪分を最大で30%カットすることができます。
ダイエット薬として広く認知されており、17ヵ国で4,000万人が飲んでいると言われています。
このゼニカルは、食事から吸収される脂肪分にだけ効果があります。
すでに体についてしまった脂肪を減らす効果は、残念ながらありません。
摂取する脂肪分に対してのみに有効なので、ゼニカルを飲んでも、すでについてしまっている皮下脂肪や内臓脂肪を減らすことはできません。

1-1. ゼニカルの成分について

ゼニカルに含まれるオルリスタットという成分が、消化酵素のリパーゼに作用することにより、脂質の吸収が抑えられます。
リパーゼは脂質を分解する働きがあり、リパーゼによって摂取した脂質が分解され、人体に吸収されます。

1-2. ゼニカルの働き

1日3回120mgずつ摂取することで、食事で摂取した脂肪の約30%をそのまま、便として排出することができます。
ゼニカルの効果は、炭水化物が中心の食事ではあまり期待できませんが、脂っこい食事の時には、カロリーを大幅にカットすることができます。
効果を感じるか感じないかの違いは、個人の体質や食事内容の傾向にもよります。
もともと脂質が控えめの食習慣の人は、ゼニカルがあまり働かず、脂っこい食べ物をよく食べる習慣の人はゼニカルの働きがよくなります。

2. ゼニカルのダイエット効果を実感できるのはいつ?

ゼニカルの効果の感じ方は個人差が大きく、数日で効き目を感じる人もいれば、3週間ほどたってからようやく効果を実感する人もいます。
ゼニカルのダイエット効果を実感するまでの期間は、おおむね約2~3週間です。
ゼニカルは長期使用も考慮されている痩せる薬で、6~12ヵ月にわたって継続して使うことで、痩せ効果が持続します。
脂質が多い食事を摂る前にゼニカルを服用すると、食事で摂取した脂肪の約30%をそのまま便として排出することができます。
ゼニカルの効果は、炭水化物が中心の食事ではあまり期待できませんが、脂っこい食事の時には、カロリーを大幅にカットすることができます。

3. ゼニカルの副作用について

安全性に問題ないといわれているゼニカルですが、医薬品なので副作用もあります。
その副作用が、「油漏れ」と言われるもので、本来吸収されるべき油が自覚なしにお尻から出てしまうことです。
他にも、おならの増加、下痢などの症状が出ることがありますが、この症状は、余分な脂肪が排出されている証拠とも言えます。
とは言え、実際問題は不快なものです。
消臭加工された大人用のおむつなどを使用して、対処しましょう。

3-1. ゼニカルを服用すると、脂溶性のビタミンが体外に排出される

ビタミンには、油に溶ける脂溶性ビタミンと、水に溶ける水溶性ビタミンがあります。
脂溶性ビタミンには、ビタミンA、D、E、Kの4つですが、ゼニカルを服用するとビタミンの吸収が阻害されてしまい、骨軟化症をはじめとしたビタミン欠乏症を引き起こす恐れがあります。
対処法としては、マルチビタミンを2時間以上開けて飲むことです。

3-2. ゼニカルの服用について

ゼニカルは、服用後から30分~1時間で血中濃度が最大になります。
服用後2時間で半減期を迎え、効果はほとんどなくなります。
また、ゼニカルによって吸収されなかった脂質は服用後1日から2日後に便として排出されます。
3日後には、脂質の排出は終了しています。
ゼニカルの服用は1日3錠までで、食中または食後1時間以内に服用することを推奨されています。
ゼニカルの1日の服用量は3錠までなので、朝・昼・晩の3回の食事毎に1カプセルずつ飲めます。

4. まとめ

ゼニカルは、体内に脂肪が吸収されるのを抑える「脂肪吸収抑制剤」に分類されている、ダイエットのための薬です。
このゼニカルは、食後1時間以内に飲むだけで、食事から摂取する脂肪分を最大で30%カットできるのが魅力です。
食事の傾向が炭水化物に偏りがちな人よりも、油っぽい脂質を摂る傾向の人に向いています。
ゼニカルを服用してダイエットする場合は、副作用などについてもよく理解し、医師に相談の上、服用しましょう。

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