GLP-1ダイエット注射無理せず痩せる

GLP-1ダイエット注射

「ダイエットのためにウォーキングを始めたけど続かない」
「食べることが好きなので、食事制限はできない」

新型コロナウイルス感染症がまだまだ蔓延している現在においては、外食する機会はかなり減っています。有り余った仕事後の時間に新しい趣味を始めた方も多いことと思います。

そんな時間に運動を始めた方も多いのではないでしょうか。ただ、いざ始めてみると、運動を定期的に続けることはなかなか容易ではありません。

そんな方に、注目されているのが「GLP-1注射」です。毎日少量ずつ皮下に注射することで、食欲を抑えて、手軽に痩せられるダイエット方法です。

GLP-1ダイエット注射とは

GLP-1は食後血糖値が上昇すると、インスリンの分泌を促進する作用をもつホルモンです。そのインスリンの分泌を促すホルモンは、インクレチンと呼ばれ、GIPとGLP-1の2種類が存在します。
基本的な話ですが、インスリンの作用は食事により血管内に増えた糖分を肝臓や筋肉、脂肪などに取り込むことで血糖値を下げるというものです。そういった作用から、GLP-1注射はもともと血糖値が高い2型糖尿病(インスリンが不足している状態)の患者様に対する治療薬として開発されました。

しかし、GLP-1にはその他にも消化管運動を抑える作用があります。食事中には満腹感を得られやすく、食間には空腹感を感じにくくなり、結果的に食事量を減らすことができるため、体重を減らすことができます。

GLP-1ダイエット注射
料金表(税込)
22,000円
44,000円
99,000円

このような方におすすめ

運動や食事制限といったダイエットは苦手という方、一度ダイエットに失敗している方におすすめです。

ほんとに痩せることはできるの?

GLP-1についての文献はいくつかあるのですが、たとえばThe New England Journal of Medicine誌というアメリカの機関紙に掲載された報告1)では以下の通り記載されています。

Methods: In this double-blind trial, we enrolled 1961 adults with a body-mass index of 30 or greater, who did not have diabetes, and randomly assigned them, in a 2:1 ratio, to 68 weeks of treatment with once-weekly subcutaneous semaglutide(at a dose of 2.4mg)or placebo, plus lifestyle intervention. The coprimary end points were the percentage change in body weight and weight reduction of at least 5%. The primary estimand(a precise description of the treatment effect reflecting the objective of the clinical trial)assessed effects regardless of treatment discontinuation or rescue interventions.

Results: The mean change in body weight from baseline to week 68 was -14.9% in the semaglutide group as compared with -2.4% with placebo, for an estimated treatment difference of -12.4 percentage points(95% confidence interval [CI], -13.4 to -11.5; P<0.00). More participants in the semaglutide group than in the placebo group achieved weight reductions of 5% or more(1047 participants [86.4%] vs. 182[31.5%]), 10% or more(838 [69.1%] vs. 69 [12.0%]), and 15% or more(612[50.5%])vs. 28 [4.9%])at week 68(P<0.001 for all three comparisons of odds). The change in body weight from baseline to week 68 was -15.3 kg in the semaglutide group as compared with -2.6 kg in the placebo group(estimated treatment difference, -12.7 kg; 95% CI, -13.7 to -11.7). Participants who received semaglutide had a greater improvement with respect to cardiometabolic risk factors and a greater increase in participant-reported physical functioning from baseline than those who received placebo. Nausea and diarrhea were the most common adverse events with semaglutide; they were typically transient and mild-to-moderate in severity and subsided with time. More participants in the semaglutide group than in the placebo group discontinued treatment owing to gastrointestinal events(59 [4.5%] vs. 5 [0.8%]).

方法:この試験では、BMIが30以上で糖尿病を患っていない1961人を研究対象としました。68週間、週1回のGLP-1注射(セマグルチド2.4mg)を実施するグループと、プラセボ治療を行うグループに2:1の比率に無作為に割り当てました。それぞれのグループには生活習慣の改善指導も行いました。

結果:68週間後の平均体重変化率は、GLP-1注射(セマグルチド)群で-14.9%であったのに対し、プラセボ群では-2.4%となりました。プラセボ群よりもGLP-1注射(セマグルチド)群の方が5%以上の体重減少を達成した者が多数いました(1047人[86.4%]対182[31.5%])。また、プラセボ群よりもGLP-1注射(セマグルチド)群の方が15%以上の体重減少を達成した者も多く多数いました(612[50.5%]対28[4.9%])。68週間後の平均体重変化量は、プラセボ群の-2.6kgであるのに対して、GLP-1注射(セマグルチド)群では-15.3kgという結果でした。
ただし、GLP-1注射(セマグルチド)群では、プラセボ群よりも胃腸障害による副作用のため治療を中止した参加者もいたという結果でした(59[4.5%]対5[0.8%])。

以上の報告から、治療を中止しなければいけない程度の胃腸障害のリスクは5%程度ありますが、糖尿病ではない肥満傾向である方にとって、GLP-1注射は有効な痩身治療であります。

GLP-1注射は食欲を減らす作用により、食事摂取量が減り、ダイエットとなります。何をやってもなかなか痩せられずお困りならば、当院を受診して相談してみてはいかがでしょうか。

GLP-1注射の副作用

使用初期に嘔吐、下痢、便秘などの胃腸障害が起こる場合があります。頻度は少ないのですが、低血糖で震え、冷や汗、動悸などの症状がみられることもあります。

施術を受けられない方

糖尿病、膵臓に持病のある方、腎機能障害・肝機能障害のある方、妊娠中・授乳中の方などは、治療を受けることができません。治療を受けられるかどうか心配な方は、まずは当院にご相談ください。

よくある質問

どこに注射しますか。

腹部に注射を打ちます。基本的には患者様自身で注射を打ちます。

注射する際にどれくらい痛みますか。

とても細く短い針ですので、ほとんど痛みはありません。

どのくらいの頻度で注射をしますか?

サクセンダは1日1回。決められた用法・容量を守って使用してください。

参考文献

1) Wilding JPH, Batterham RL, Calanna S, et al. Once-weekly semaglutide in adults with overweight or obesity. N Engl J Med. 2021;384:989–1002. 10.1056/NEJMoa2032183