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自分で入れるセルフアートメイクはリスクだらけで危険!デメリットも解説

アートメイクは一度施術を受けると1~3年は持つため、メイクをしなくてもきれいな状態をキープでき、メイク時間の短縮などメリットが多いです。
しかし、気軽に受けられるような施術料金でなかったり、色素が定着するまで通わないといけない、カウンセリングに時間がかかるなどの理由で躊躇される方もいるでしょう。
そのため、メイクが得意な方や費用を抑えてアートメイクをしたいという方の中には、自分でアートメイクの施術をしてみようと考える方もいます。
アートメイクは医療行為になり、自然な感じに仕上げるためにはかなりの技術力が必要です。
本記事ではセルフアートメイクについて、デメリットやリスクについてご紹介します。
セルフアートメイクは安く済ませることができますが、失敗すると消えない可能性もあります。正しい知識を知り、後悔のないアートメイクをしましょう。

1. セルフアートメイクとは?

セルフアートメイクとは、クリニックに行かずに自分でアートメイクの施術をすることです。
アートメイクに必要な針やマシンや手彫り用のペン、色素や麻酔クリームは、ネット通販やオークションサイトで購入でき、セルフアートメイク用としてセット販売していることもあります。色素の種類も多いため、いくつか購入して自分で調合することも可能です。
アートメイクを受けるよりも安価で済み、一度購入すればリタッチなどもできます。ネット通販で販売されている、アートメイクに使用する道具のほとんどが海外製です。海外製なので安全性の保証もなく、変圧器がないと使えないマシンもあります。

2. アートメイクが医療行為の理由

アートメイクは針で皮膚に傷を付けて色素を注入するため医療行為となり、医師法17条において定められています。施術も医師や看護師等の資格を持った医療従事者しか行えません。
美容サロンやエステサロンで行っているアートメイクは、医療機関ではないため違法行為となるのです。
しかも、施術を行うアーティストはアートメイクスクールに通ったり講習を受けて資格を取得しているため、誰でも施術できるというわけではありません。
アートメイクは医療行為で医療従事者しか施術できないため、衛生管理され、アートメイクの道具や環境が整ったクリニックで受けましょう。

3. セルフアートメイクの5つのリスク

セルフアートメイクはいつでも気軽に自分でできるメリットがありそうですが、大きなリスクがあります。失敗や後悔をしないためにもリスクを知っておきましょう。

1.左右非対称になる

メイクが上手でデザインが描けても、針で傷を付けて色素を注入するには技術力を要します。
いつものメイクと同じような感覚で始めてしまうと、取り返しのつかないことにもなりかねません。
アートメイクアーティストは針の深さの感覚を覚えるためにも、何度も疑似皮膚を用いて練習しているので、誰でも簡単にできるような技術はないのです。
また、鏡を見ながらの施術も難しいので、メイクが上手だからといってアートメイクも上手にできるとは限りません。

2.感染症のリスクがある

クリニックは、衛生管理が徹底している環境で施術をしています。
セルフアートメイクは、道具の消毒が不十分だったり、深く傷を付けてしまいそこから菌が侵入して感染症を起こすこともあり得ます。
また、マシンや手彫りペン自体が低品質なもので、不具合があったり清潔でない可能性もあります。
肌トラブルが起こればきれいな仕上がりにはできませんし、診察を受けると余計な出費もかかってしまうでしょう。

3.失敗しても消えない

アートメイクは一度施術をすると1~3年持続します。そのため、万が一失敗してしまっても、すぐに消すことはできないのです。
クリニックのレーザー治療や切除術で消すことは可能ですが、余計な出費と期間がかかってしまいます。
また、プロのアーティストに修正してもらうにしても費用がかかってしまいます。
アートメイクは通常、表皮層という浅い部分に色素を入れていくため、ターンオーバーによって徐々に退色していきますが、力を入れすぎて針深く入れすぎてしまうと真皮層まで入ってしまうこともあります。
タトゥーは真皮層まで色素を入れるので半永久的に色素が残りますが、もし失敗したデザインで深く入りすぎてしまうと消えない恐れもあります。

4.左右で色の入り方が違う

セルフアートメイクをする場合、右も左も利き手で入れると思いますが、利き手だけで施術をすると左右で色の入り方が違ってしまう恐れがあります。
針で皮膚の傷を付ける際、鏡を見ながらの施術ではどうしても力の入り方は左右で違い、微妙な力加減で色素の入り方も違ってしまいます。
そのため、左右バランスよく傷を付けていかないと、施術が完了して色素が定着した後、仕上がりに差が出ることもあるのです。

5.ケガをする恐れがある

アートメイクは針を使うため、道具の使い方に慣れていないとケガをする恐れがあります。
アイラインは粘膜や眼球に近いため、最悪針が眼球に当たってしまったら失明の恐れもあるほど危険です。
リップラインはほぼ粘膜の柔らかい部位なため、針の深さの調整が難しく、深く入りすぎてしまうと傷跡が残ることも考えられます。

4. まとめ

セルフアートメイクについてご紹介しました。
ネット通販でキットを購入し、自分で鏡を見ながら施術をするのはリスクしかありません。
クリニックでは費用も期間もかかってしまいますが、すぐには消せないアートメイクだからこそ、プロに任せた方が仕上がりや安全性が違います。
失敗や後悔のないアートメイクをしたい方は、クリニックで受けるようにしましょう。

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