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アートメイクは変色する?変色する原因・対処法を知ればきれいに長持ち

アートメイクは一度施術をすると1~3年は消えないため、少しでも長くきれいな状態を保ちたいでしょう。
そこで気になるのが、施術後に変色することはあるのか、長持ちさせるための方法かと思います。
本記事では、アートメイクの色素や変色について、変色する原因や対処方法についてご紹介します。
アートメイクをしたあとに変色してしまった人、これからアートメイクを受けるけど長持ちさせたい人は、ぜひ最後までお読みになり参考にしてください。

1. アートメイクの色素

日本のアートメイクで使われている色素(インク)のほとんどは、アメリカ製のFDA(アメリカ食品医薬品局、日本の厚労省のような機関)で認可された製品が多いです。
日本では、アートメイクの色素に対してチェックする公的機関の体制がまだ整っていないため、FDA許可の色素であれば問題ないでしょう。
自然由来の成分を使用していたり、変色しにくい色素を使用しているクリニックは多いので、どのような色素を使用しているか気になったら、公式サイトでチェックしたりカウンセリングで確認してください。

2. アートメイク後色素が変色することはある?

アートメイクは施術後1~3年かけて薄くなっていきますが、基本的には施術した時の色を保てます。
しかし、中には赤っぽくなったり、グレーっぽく変色してしまう場合もあります。
アートメイク後に色素が変色してしまう4つの理由についてみていきましょう。

  • 使っている色素の品質
  • 肌のターンオーバーによるもの
  • 外部からの刺激によるもの
  • 3Dアートメイク

2-1. 使っている色素の品質

ひと昔前のアートメイクは、施術後徐々に赤みが出てきたり、青みがかったグレーっぽく変色することがありました。
これはインクの品質による原因が大きいでしょう。
青みがかったグレーに変色するのは黒、赤みがかった色に変色するのは茶系です。
この原因は、黒の色素には青い色素が、茶系の色素には赤っぽい色素が含まれているので、皮膚の中の色素が少なくなってくると青や赤が目立ってくるのです。
しかし、今では変色してしまう色素を使っているクリニックはほとんどありません。

2-2. 肌のターンオーバーによるもの

肌は新陳代謝によって日々生まれ変わっています。
肌代謝のターンオーバーによって、皮膚の一番外側にある表皮が剥がれるため、色素は年々薄くなってしまいます。
アートメイクの退色は仕方のないことですが、刺激を与えないようにしたり保湿をしっかりするなどして、少しでも維持できるようにしましょう。

2-3. 外部からの刺激によるもの

普段のケア方法やダウンタイム期間中の過ごし方で、色素の入り方や退色の時期を左右することもあります。
アートメイクした部分はクレンジングや洗顔をしすぎないようにし、しっかり保湿しましょう。
紫外線にも当たらないよう日焼け止めや下地を塗り、日焼け止め対策をしてください。
色素が定着するまでのダウンタイム期間中は、刺激を最小限に減らすことが重要です。

2-4. 3Dアートメイク

手彫りで毛を1本ずつ再現する3Dアートメイクは年月が経つとともに、薄赤に変色してしまう可能性があります。
3Dは毛を再現した線にインクを注入するため、一点集中して濃く黒っぽくなってしまうのを避けるため、中和させるインクを足しています。
この中和するために足すインクが原因で薄赤になることもあるので、変色を回避したいようでしたら3Dの技法は選ばない方が無難でしょう。
色素を長持ちさせたいようでしたら、3Dと機械彫りの2Dを掛け合わせた4Dをおすすめします。

3. 色素が変色した時の対処方法

色素が変色してしまった場合の3つの対処方法をご紹介します。

  • メイクでカバーする
  • リタッチする
  • レーザーで除去する

3-1. メイクでカバーする

色素が変色したり薄くなってきたら、メイクで色を足してカバーします。
アートメイクの色を隠したいようでしたら、コンシーラーを使ってからアイブロウや眉マスカラを使えば色を変えられます。
ただ、毎回カバーするのが面倒だったり自分でメイクをするのが苦手なようでしたら、リタッチした方が早いでしょう。

3-2. リタッチする

リタッチ(お直し)して色を足したり修正することで、キープできます。
色素は2~3年かけて退色しますが、少しでもきれいな状態でキープしたいようでしたら、1年に1回のリタッチをおすすめします。
微調整程度なので短時間で終わり、肌への負担も少なくてすみます。
また、最後の施術日からの期間が短いほど料金が割引になるクリニックも多いため、費用が抑えられるのも嬉しいポイントです。

3-3. レーザーで除去する

メイクでのカバーやリタッチなどで色を足すのではなく、除去する方法もあります。
色素に反応するレーザーを当ててアートメイクを消すことができます。
アートメイクのメニューがある美容クリニックでは、レーザー除去を行っていることもあるので、相談してみましょう。

4. まとめ

アートメイクの施術後の変色についてご紹介しました。
色素の質は年々向上し、退色しにくくなっています。
色素には色々な種類がありますが、日本のクリニックで使われている色素は退色しにくく安全性の高い色素を採用しているため、ひと昔前にように大きく色が変わってしまうというケースは少ないです。
以前入れたアートメイクが変色してしまった場合は、カウンセリングの時に相談してみましょう。

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