ニキビ治療

ニキビ改善に効果的なビタミン剤とは?上手に活用してニキビのできにくい肌に

ニキビができたり肌荒れなど肌トラブルが起こると「肌や体に必要なビタミンが不足しているのかも」と考える方は多いのではないでしょうか。
健やかな肌を維持するためには、やはりビタミンは欠かせません。
普段の食事からビタミンを摂取できるのがいい方法ですが、必要なビタミンを中心に毎日の食事内容を考えたり買い物をするのは大変です。
そこで活用したいのがビタミン剤です。ビタミン剤なら毎日継続して摂取することができるため、ニキビ改善に役立つでしょう。
本記事ではビタミン剤とニキビについて、ニキビに効果的なビタミン剤や服用するメリット・デメリットをご紹介します。

ニキビに効果的なビタミンの種類

ビタミンといっても様々な種類があり、働きが違います。

ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、パントテン酸(ビタミンB5)、葉酸、ビオチン(ビタミンB7)

なかでもニキビに効果的といわれているのが「ビタミンB」と「ビタミンC」です。
それぞれのビタミンの特徴やニキビに対しての効果について見ていきましょう。

ビタミンB

ビタミンB群はおもに脂質の代謝を活発にして、皮脂分泌量をコントロールする働きがあります。
ビタミンB2はニキビの原因となる脂質や糖質の代謝を促すため、不足すると脂性肌になりやすくニキビができやすくなってしまいます。
ほかにもビタミンB6は肌のターンオーバーを整える働きがあり、パントテン酸(ビタミンB5)は免疫力や抵抗力を高める働きがあります。
健康的なニキビのできにくい肌にするためには、ビタミンB群は欠かせない成分なのです。
ビタミンB2、B6など単体で補給しても効果は低いため、ビタミンB群としてグループで摂取できるビタミン剤を選ぶといいでしょう。

ビタミンC

ビタミンCは美肌のために摂取したい代表的なビタミンです。
美白作用や抗炎症作用、活性酸素を抑える働きがあるため、ニキビだけでなくあらゆる肌トラブルに欠かせません。
ビタミンCが不足すると肌のターンオーバーが乱れて古い角質が溜まり、毛穴詰まりを起こすことがあります。
また、メラニン色素の生成を抑制してメラニン色素を還元する働きもあるため、ニキビ跡の色素沈着を改善する効果も期待できます。
ビタミンCは大量に摂取しても効果が増大することはなく、体内で余り「シュウ酸」に変換されて尿と一緒に排出されます。
そのため、毎日規定量を継続して服用しましょう。

皮膚科で処方されるビタミン剤

皮膚科でニキビ治療を受けたい際に処方されるビタミン剤には、以下のような種類があります。

シナール

メラニンの生成を抑えてニキビ跡をケアする

トランサミン

抗炎症作用・メラニンの生成を抑えてニキビ跡をケアする

ユベラ

肌の新陳代謝を促しビタミンCの働きをサポートする

ビオチン

たんぱく質や脂質の代謝を助ける

ビタダン

たんぱく質や脂質の代謝を助ける

メラニンの生成を抑えたり、肌代謝をサポートしたりなど、ニキビの症状に合わせて効果の違うビタミン剤を処方してもらえます。
症状によってはこれらのビタミン剤や薬を組み合わせて処方されることが多いようです。

ビタミン剤のメリットとデメリット

ビタミン剤は皮膚科でも処方されますが、市販されているものもあるのでスーパーやドラッグストアなどで手軽に購入できます。
ビタミンB群とビタミンCは体内に溜めておけないので、毎日補給することが大切です。継続的に購入できるようにしましょう。
ビタミン剤の形状はカプセルや錠剤など様々なタイプがあるので、気になるビタミン剤があったら試してみて、服用しやすい形状をみつけてみてください。

メリット

ニキビケアにビタミン剤を利用するメリットは、毎日手軽に摂取できるところです。
ビタミンB群とビタミンCには大きな副作用がないため、安心して継続することができます。
また、ビタミン剤はニキビを改善する目的だけなく、抗酸化作用や美白など様々な効果も期待できるのもメリットです。

デメリット

ビタミンB群とビタミンCは体内に溜めておくことができないため、毎日定期的に補給することが大切です。
服用を忘れて数日分をまとめて摂取したり、効果を高めようと規定量より多く摂取しても効果は変わりません。
過剰摂取は肝臓や腎臓の代謝や排出する働きに負担をかけてしまいます。
毎日忘れずに継続するのは大変かと思いますが、必要な量を毎日の食事だけで摂取するよりも手軽です。
薬と違って服用する時間なども決まっていないので、ご自身で都合のいい時間帯やタイミングをみつけて継続するようにしましょう。

ビタミン剤を使用する時の注意点

ニキビ改善や健康的な肌にするために必要なビタミンですが、摂取する時には注意が必要です。
ニキビに効果的なビタミンBやビタミンCを個別に摂取するよりも、複数のビタミンを配合した「マルチビタミン」でより多くの種類のビタミンを効率的に摂取したいと考える人もいます。
しかしマルチビタミンに「ビタミンE」が含まれている場合は注意してください。
ビタミンEは強い抗酸化作用や脂質の酸化を防ぐ働きがありますが、男性ホルモンを分泌する作用があるため、皮脂分泌が多くなりニキビができやすい状態になってしまいます。
通常の食事からの摂取や所定の量で摂取する場合には問題ありませんが、ニキビを早く治したいからとマルチビタミンを過剰に補給しないようにしましょう。

まとめ

ニキビに効果的なビタミン剤についてご紹介しました。
毎日手軽に摂取できるビタミン剤は、ニキビケアの強い味方になってくれます。
ビタミン剤は即効性はないため、数ヶ月単位で長期的に服用するようにしましょう。
ニキビができる原因はビタミン不足だけではなく、複数の原因が考えられます。
ニキビを改善するにはビタミン剤の摂取だけでなく、不規則な生活習慣や偏った食事内容、スキンケア方法を見直すなど、ニキビができる要因をなくしていくことも大切です。
ビタミン剤を上手に活用し、ニキビのできにくい健やかな肌作りをしていきましょう。

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