ニキビ部位

顔にニキビが大量に発生する原因とは?症状によっては早めに皮膚科の受診を

ニキビが1つや2つできるだけでも気分が下がってしまいますが、急に大量にできてしまうと、どのような対処をすればいいか迷ってしまうでしょう。
ニキビが大量に発生した原因を知り適切な処置をしないと、さらにニキビができてしまったり、悪化させてしまうこともあります。
本記事ではニキビが大量に発生する原因や改善方法、皮膚科を受診したほうがいい見極め方についてご紹介します。
ニキビを繰り返している人や、大量に発生したことのある人はぜひ最後までお読みになり参考にしてください。

ニキビが大量発生する原因

なぜニキビが大量に発生したのか原因から探っていきましょう。
原因は一つだけでなく、複数の原因が組み合わさったことで起こる場合もあります。
ニキビが大量に発生する5つの原因を見ていきましょう。

食生活の乱れ

栄養バランスが乱れた食生活を続けたなど、偏食だったことはないでしょうか。
過度な食事制限をするダイエットは、リバウンドしやすいため暴飲暴食に走りやすいです。
過剰に栄養を摂りすぎるとニキビの原因菌となるアクネ菌が大量に発生し、炎症を起こしてニキビを作ってしまいます。
油分や糖分の摂りすぎは皮脂分泌を過剰にして毛穴詰まりを起こしてしまうので、ニキビが発生しやすくなってしまいます。

生活習慣の乱れ

慢性的な睡眠不足や運動不足もニキビが大量に発生する原因になります。
生活習慣の乱れは肌のターンオーバーのサイクルを乱してしまうため、古い角質が剥がれずに毛穴詰まりを起こし、ニキビをできやすくしてしまいます。
糖分や脂質分が体内に摂り込まれると、肌を健やかに保つために欠かせないビタミンB群が、消化のために大量に消費されてしまいます。
ビタミンB不足は皮脂分泌をコントロールするため、肌が脂っぽくなり毛穴詰まりを起こしてしまいます。

ストレス

口周りやあご、首など男性のヒゲが生える部分にニキビが大量にできた場合、ストレスが原因と考えられます。
精神的、身体的なストレスが多いと自律神経が乱れ、ホルモンバランスを崩してしまいます。
ホルモンバランスが乱れると男性ホルモンのテストステロンが多く分泌され、交感神経が活発化して皮脂分泌を過剰にしてしまうのです。
交感神経は身体が緊張状態にあるため、リラックスできていない状態です。

乾燥

肌が乾燥すると肌本来のバリア機能が低下してしまい、修復するために皮脂分泌が多くなってしまいます。
毛穴周辺の皮脂が溜まりやすく、毛穴の奥に潜んでいるアクネ菌の排出を妨げてしまうのです。
肌の乾燥は、湿度の低い冬や空調の効いている室内だけでなく、紫外線によるダメージも影響します。
紫外線はメラノサイトを生成してシミを作るだけでなく、水分を蒸発させて乾燥しやすくなります。
また、皮脂を抑えようと洗浄力の高い洗顔料を使用したり、ピーリングやパックのしすぎも乾燥を引き起こす原因になるので注意が必要です。
年間を通して保湿を徹底し、肌を乾燥させないよう気を付けましょう。

化粧品

肌質に合わない化粧品もニキビが大量に発生する原因になります。
化粧品を変えてニキビが大量に発生したようでしたら化粧品が原因だと考えられますが、季節の変わり目や生理前後など体調や肌質に変化があった時は、ニキビもできやすくなっています。
肌質は徐々に変化するため、脂性肌だと思い込んで収れんタイプの化粧品を長期間使用して乾燥肌になってしまうこともあるのです。
逆に乾燥肌だからと過剰に保湿し、油分の高すぎるクリームや乳液が原因の場合もあります。
皮膚科で肌質を診断してもらい、スキンケアアイテムを見直して正しいケアをしていきましょう。

こんな時は皮膚科に相談を

ニキビの症状によっては市販薬だけでは限界があるため、皮膚科を受診して適切な処置をしてもらった方が治りも早く、予防することもできます。
皮膚科で受けられるニキビの治療として、炎症を抑える薬や皮脂分泌を抑える薬、卵巣由来の男性ホルモンを抑制するピルなどの内服薬やビタミン剤の処方も行っています。
炎症が治まっていたりニキビ跡になってしまった場合は、イオン導入やレーザーなどで目立たなくさせる治療も受けられます。

習慣を改めても改善しない

大量にニキビが発生する原因として、食生活や生活習慣の乱れ、ストレスなど悪い習慣の積み重ねによって起こることが多いです。
そのため、まずは食事内容の改善や生活習慣の見直しから始めてみることが大切です。
肌のターンオーバーは1ヶ月以上かかるためすぐに改善は見込めませんが、数ヶ月継続しても効果がない場合は皮膚科を受診しましょう。

炎症が治まらない

炎症が治まらず腫れや痛みがある場合は早めに受診しましょう。
ニキビには白ニキビ・黒ニキビ・赤ニキビ・黄ニキビ・紫ニキビと段階があり、赤ニキビ以降は炎症している状態です。
ニキビができ始めてから一気に炎症を起こすことがあり、毛穴の根元部分にある毛包にアクネ菌が増殖しているので、皮膚科で消毒をしてもらったほうがいいでしょう。
黄ニキビ・紫ニキビまでいってしまうと、増殖したアクネ菌が毛包の壁を突き破って肌に浸食し、クレーター状のニキビ跡になることがあります。
ニキビ跡になってしまうと治療をしないと治せないないため注意が必要です。

なんども再発する

ニキビが治ったように見えても同じ箇所にまた再発してしまう場合は、毛穴の奥にアクネ菌や皮脂、老廃物などが排出しきれず溜まっている可能性があります。
前回のニキビで生じたものが残り酸化していることが多く、繰り返すことで頑固なニキビの根を残してしまっているのです。
また、顔を触るクセなど何気なくニキビに触れ、その手でまた別の箇所を触ることでニキビの範囲を広げていることも考えられます。
セルフケアだけでは対処できないため、根本的な治療が必要です。

まとめ

ニキビが大量に発生する原因や対処方法についてご紹介しました。
ニキビができる原因を知り、生活習慣やスキンケア方法を見直すことで改善が期待できますが、それでも治まらない場合は早めに受診しましょう。
皮膚科では治療としてニキビをなくし、予防するための抗生剤やピルなどの内服薬、外用薬を処方してくれます。
ニキビの症状に合わせた治療や肌全体の改善など、希望に応じた処置を受けることもできるので、気になる方は皮膚科を受診しましょう。

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