ニキビ治療

クリニックで受けられるニキビの治療方法とは?悪化させないポイントも紹介

ポツンとできたニキビは鏡を見るたび気になってしまうので、一日も早く治したいでしょう。
炎症が起こると痛みが伴うこともあり、治りも遅くニキビ跡になってしまうこともあります。
ニキビには種類があり、症状によって治療方法が違います。
本記事ではできてしまったニキビを早く治す方法について、ニキビの症状別にご紹介します。

ニキビの症状別 おすすめのケア方法

ニキビは過剰な皮脂分泌や皮膚の角化異常によって起こる皮膚の炎症疾患です。
ニキビは白ニキビ→黒ニキビ→赤ニキビ→黄色ニキビの段階で悪化していきます。
黒ニキビまではニキビのでき始めの段階ですが、赤ニキビ以降は炎症を起こしているので、早くケアをしないとニキビ跡として残ってしまうこともあります。
いずれのニキビも即効で治すことはできないため、進行に応じた適切なケアが必要です。

白ニキビ・黒ニキビのケア方法

白ニキビはニキビの初期の段階で、毛穴の出口が塞がり皮脂が過剰に分泌されてアクネ菌が増殖している状態です。
毛穴が白っぽくなり皮膚に膨らみがありますが、痛みはなく炎症も起きていないので気づかない人も多いです。
白ニキビの毛穴が開口して皮脂が空気に触れて酸化し、黒ずんだ状態になると黒ニキビになります。
この段階ではポツポツしているので自分で潰して治そうとしますが、毛穴が炎症を起こしてさらに悪化してしまったり、ニキビ跡になるなどリスクがあるので止めましょう。
皮膚科では専用の器具を使ってニキビの芯となるコメドを圧出したり、ピーリングやイオン導入を行います。
皮膚の角化を抑えるための外用薬を処方することもあります。

赤ニキビ・黄色ニキビのケア方法

赤ニキビは皮脂が大量に分泌されて毛穴詰まりを起こして、皮脂をエサとするアクネ菌が増殖し、毛穴やその周りの組織を刺激して炎症している状態です。
炎症を放置していると、さらに炎症が周りに広がったり、化膿して痛みを伴う黄色ニキビまで進行してしまいます。
この段階ではアクネ菌だけでなく黄色ブドウ球菌まで入り込んで増殖するため、炎症が一気に広がって真皮層まで傷つけていることもあるのです。
炎症を起こしているニキビの治療は、アクネ菌を殺菌して炎症の広がりを抑えるために抗菌剤が処方されます。
セルフケアでも市販の抗炎症作用のある薬はありますが、根本的な治療をしないと同じ場所に繰り返しできてしまうことがあるので、症状に合わせた処方薬で治療をした方が治りは早いでしょう。

ニキビ跡のケア方法

ニキビ跡は赤くなるものや、茶色や紫色になって色素沈着するもの、クレーター状に凹んでしまうなど様々です。
セルフケアだけではきれいに治すことは難しいため、専門的な技術での治療が不可欠です。
治療方法は、極細の針で肌表面に小さな穴を開け自然治癒力を使ってニキビ跡を改善する「ダーマペン」や、皮膚に微細な穴を開けて皮膚組織を収縮させる「フラクショナルレーザー」などがあります。

ニキビを悪化させないポイント

ニキビを早く治すためには、症状を悪化させないことがポイントです。
早く治すためにはクリニックの受診がおすすめですが、普段のセルフケアで悪化を防ぎましょう。

ニキビに刺激を与えない

ニキビができると気になって、無意識に触ってしまうこともあるでしょう。
ニキビを触ると刺激となって悪化してしまったり、ニキビを触った手でほかの部分を触ると菌を広げて新たなニキビを作る原因にもなります。
また、ニキビを自分で潰して芯を押し出そうとする人もいますが、炎症やニキビ跡の原因になるので注意が必要です。
ニキビを悪化させない、広げないためにも顔を触らないように意識しましょう。

紫外線に当たらない

紫外線はシミやくすみの原因になるだけでなく、ニキビにも悪影響を及ぼします。
ニキビ部分に紫外線が当たると、肌を守ろうとメラニン色素が生成されるため、シミや色素沈着となり跡が残ってしまいます。
ニキビのある部分も軽く日焼け止めを塗り、直接紫外線が当たらないようにしましょう。
日焼け止めに含まれる油分でニキビができやすい人は、「ノンコメドジェニック」や「オイルフリー」のタイプがおすすめです。

食生活を見直す

食事は毎日のことなので、お肌の状態やニキビ対策に多いに関係します。
脂質や糖質の多い食事をすると、翌日ポツンとニキビができたり肌の状態が悪くなったなどの経験はないでしょうか。
脂質や糖質、乳製品の摂りすぎは血中のインスリン様成長因子(IGF-1)を増やし、皮脂腺を刺激して皮脂分泌を過剰にし、ニキビができたり悪化させてしまいます。
ニキビの原因となる食事は控え、バランスのよい食生活を心がけましょう。
毎日の食事からニキビ対策に必要な栄養素を補給するのは難しいので、サプリメントを活用するのがおすすめです。
皮脂分泌をコントロールする「ビタミンB群」、メラニンの生成を抑える「ビタミンC」を積極的に摂取するといいでしょう。

睡眠時間を確保する

充分な睡眠は肌やニキビ改善のためだけでなく、健康的な身体にするためにも欠かせません。
入眠後3~4時間で深い睡眠に入り「成長ホルモン」が多く分泌されるゴールデンタイムに入ります。
成長ホルモンは日中に傷ついた細胞を修復する働きがあるため、ニキビ予防や改善のためには多く分泌させたいホルモンです。
そのため、入眠時に深い眠りに入り質の高い睡眠にするため、入眠前には食事やスマホなどは控え、十分な睡眠時間を確保できるようにしましょう。

まとめ

ニキビを早く治す方法についてご紹介しました。
ニキビができてしまったらセルフケアだけでなんとかしようとせず、早めの受診をおすすめします。
ニキビを潰したり、症状に合っていない市販薬ではニキビを悪化させてしまい、治りも遅くなってしまいます。
クリニックでニキビの症状を診てもらい、薬の治療や処置を受けることで早く治せるでしょう。
治療方法には様々な種類があるため、気になる方はまずはカウンセリングから受診するといいでしょう。

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