ニキビ跡

クレーターやニキビ跡は治せる?種類と治療方法を解説

炎症したニキビが治っても、ニキビ跡になってクレーター肌になると目立ってしまいます。
年齢や生活習慣、ホルモンバランスの変化などニキビができやすい時期はありますが、炎症してクレーターができてしまうとそのまま残ってしまいます。
クレーターは治らないと思っている方もいますが、状態によって正しくケアをすれば改善も可能です。
本記事ではニキビ跡になってしまったクレーターの種類や改善方法についてご紹介します。

クレーターやニキビ跡ができる理由

クレーター肌は毛穴や毛穴周辺の炎症によって皮膚が傷つき、コラーゲンが破壊されることによって陥没し、肌表面に凹凸ができてしまう状態です。
ニキビは毛穴の出口が塞がって毛穴詰まりを起こし、皮脂をエサとするアクネ菌が繁殖することで起こります。
白くポツンとできるニキビのでき始めの「白ニキビ」から始まり、「黒ニキビ」「黄色ニキビ」「赤ニキビ」と進行していきます。
黄色ニキビ以降は炎症している状態で、表皮の下にある角質層が破壊されてしまうとその部分が陥没し、クレーターとなってしまうのです。

クレーターとニキビ跡の種類

クレーターには種類があり、へこみの深さや特徴は様々です。
複数の症状が組み合わさっている場合もあります。
まずはどのようなタイプのクレーターがあるのか見ていきましょう。

ボックスカー型

クレーターの中で最も多い「ボックスカー型」は、その名の通りニキビ跡が四角くへこんでいる状態です。
肌の表面が凹の字のように直角にへこんでおり、水疱瘡の跡のように円状や楕円状で辺縁がはっきりしているのが特徴です。

ローリング型

クレーターのへこみが直径4mm以上の大きいタイプを「ローリング型」といいます。
へこみの角がなくゆるやかな楕円状にくぼんでいるので陥没部分は浅いですが、大きく目立ちやすいのが特徴です。
クレーターの底の癒着によって引きつれたような見た目で、表情や動きによってクレーターが深く見えることがあります。

アイスピック型

アイスピックで刺したような細かく小さいクレーターを「アイスピック型」といいます。
肌表面だけ見ると小さいへこみに見えますが、V字型に鋭く皮膚の奥深くまで到達しているのが特徴です。
皮下組織までへこんでいることもあるため、治療が難しいタイプともいえます。

クレーターとニキビ跡はセルフケアで治せる?

クレーターは肌の深い部分の組織が破壊されているため、セルフケアだけで治すのは難しいです。
スキンケアの成分は肌内部まで届けることができず、肌表面の角質層までしか効果がありません。
ニキビ跡のクレーターを改善するにはピーリングが効果的ですが、市販のピーリング剤は化粧品として分類されているため、クリニックで使われるピーリング剤とは成分も濃度も違うため効果も違います。
濃度が高い分肌にかかる負担も大きく、ダウンタイムを要するなどリスクもあるので、セルフケアとクリニックでの治療方法や効果の違いは知っておきましょう。

クリニックでの治療方法

クリニックで受けられるクレーターの治療は、医療機関でしか扱えない薬剤や機器を使用するため、セルフケアより高い効果が期待できます。
しかしクレーターは肌の深部の組織まで到達していることが多いため、一度の施術では改善が難しく期間を空けて複数回通う必要があります。
ゆっくり期間をかけて肌を再生させて治療することでクレーターの跡を改善し、滑らかな肌を目指していきます。

ダーマペン

ダーマペンは複数の超極細針が付いた機械で肌0.2~3mm程度の穴を開け、意図的に肌を傷つけて自然治癒力を利用して肌質を改善する治療方法です。
人間の肌は傷つくと治そうと細胞が活性化するため、その自己再生する働きを美肌作りに活かしています。
自然治癒力を向上させることでコラーゲンを生成させるので、肌の弾力UP効果も期待できます。
施術時間が短くダウンタイムも短いメリットがあります。
肌に穴が開いている状態のため、薬剤やイオン導入との併用がおすすめです。
薬剤はコラーゲン生成を促すピーリング治療の「コラーゲンピール」や「成長因子」などがあります。
イオン導入は肌を鎮静させながら有効成分を浸透させることができるので、ダーマペンの仕上げとして利用できます。

ピーリング

ピーリングは、グリコール酸やサリチル酸などの酸性の薬剤を塗布し、皮膚の角質を溶かす治療方法です。
クレーターの深さや症状により、薬剤の種類や濃度は変わります。
古い角質が取り除かれることで新しい皮膚再生の活性化を促進させます。
肌表面の角質を強制的に溶かすため、施術後はヒリヒリして乾燥しやすくなりますが、ダウンタイムがありません。
ほかの施術よりも手軽に受けられるため、クリニックで初めての治療としては利用しやすいでしょう。

ピコフラクショナルレーザー

ピコフラクショナルレーザーは、真皮の細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンを生成し、肌のハリや弾力をUPさせてクレーターを目立たなくさせます。
従来のレーザーは皮膚へのダメージが大きいため痛みがあり、ダウンタイム期間を要していました。
ピコフラクショナルレーザーはピコ秒(1兆分の1秒)という短い時間でレーザーを照射するため、熱エネルギーが皮膚に与える影響が少なくすみます。
ダメージを最小限に抑えてダウンタイムが短く、施術翌日にメイクが可能です。
レーザー治療を受けたいけどダウンタイム期間が取れない方や、痛みが苦手な方でも受けやすいレーザー治療でしょう。

まとめ

ニキビ跡のクレーターの改善方法についてご紹介しました。
クレーターは肌に凹凸ができてしまっている状態のため、メイクでカバーをするのは難しく、セルフケアだけでは限界があります。
そのため、クレーターを改善してきれいな肌を目指したい方は、肌の深部まで働きかけるクリニックでの治療をおすすめします。
クリニックはクレーターに効果的な治療方法が複数あるので、まずはクレーターの状態を診てもらい、どのような治療方法があるのか相談してみるのもいいでしょう。
クリニックなら早い改善が期待できるため、クレーターで悩んでいたらクリニックを利用してみてください。

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