ニキビ部位

繰り返す背中ニキビ・ニキビ跡!できる原因やケア方法をご紹介

背中は顔と違って自分では直接確認できないため、背中にニキビができても気づかない人も多いでしょう。
炎症を起こして痛みを感じた時点では、潰れていたりニキビ跡になって残ってしまったという人も少なくありません。
ニキビ跡になると改善するのは難しいため、早く気付いてケアをすることが大切です。
本記事では背中にできるニキビについて、できる原因や対策、予防方法についてご紹介します。

背中ニキビの特徴

背中ニキビは背中にできるニキビで、背中の上部にできることが多いです。
思春期ニキビや大人ニキビがありますが、背中ニキビは年齢や性別に関係なくできるのが特徴です。
背中ニキビのでき始めは古い角質や皮脂が毛穴に詰まって盛り上がる「白ニキビ」ができます。
症状が進行すると炎症を起こして「黄色ニキビ」「赤ニキビ」になり、痛みを感じるため服を着たり寝ている時の痛みで気付く人もいます。
炎症が悪化して化膿して膿が溜まると痛みが続き、治っても跡が残ることがあります。

背中ニキビに似ている皮膚疾患

背中にできる皮膚疾患でニキビに似ているものは以下のような種類があります。

  • 毛嚢炎(毛包炎)
  • 皮膚腫瘍
  • 虫さされ

「毛嚢炎」は毛穴にマセラチア菌や黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入し、炎症を起こしている状態です。
小さくポツポツしているので、でき始めのニキビに似ています。
広範囲にできることが多く、毛嚢炎の中心にくぼみがあったりかゆみがあるなどニキビとは違う症状があります。
「皮膚腫瘍」はおできのことで、直径2.5㎝~10cm程のもが多くニキビより大きいのでわかりやすいです。
膿が溜まって熱感や痛みがあり、発熱することもあります。
「虫刺され」は蚊やダニに刺されるのでかゆみが出ます。寝具でできやすいダニは複数個所でき、かゆみが出ないと背中なので気づかないこともあります。
どの皮膚疾患も一見ニキビに見えますが、特徴や治療方法も違うため見極めることが大切です。

背中にニキビができる原因

背中は皮脂腺の多い部位なので、顔のニキビとは違った理由でニキビができやすいです。
背中にニキビができる原因について見ていきましょう。

過剰な皮脂分泌

背中は皮脂腺と汗腺が多い部位のため、皮脂分泌が多く毛穴詰まりを起こしやすいです。
皮脂が過剰に分泌されると角質を厚くし、皮脂をエサとするアクネ菌が繁殖してニキビができます。
ほかの部位より脂っぽい感じがしますが、ゴシゴシ洗うと刺激によってメラニンが大量に生成されてシミができたり、乾燥しやすくなってしまいます。
蒸れやすいためボディソープや石鹸でやさしく洗い、清潔にするように心がけましょう。

シャンプー・リンスのすすぎ残し

シャンプーやリンスのすすぎ残しが背中に付いたままで、毛穴を詰まらせてニキビを発生させる原因になります。
髪の長い方だと髪の方はしっかりすすげていても、背中の方はまだすすぎ切れていないこともあります。
特にリンスやトリートメントは粘度があるため、シャワーで流しただけではしっかりすすげていないこともあるでしょう。
シャンプーやリンスのすすぎ残しをなくしたい場合は、リンスをすすいでから体を洗うようにしてしっかりすすぐようにするといいでしょう。

衣類の摩擦

背中は汗腺が多く汗をかきやすい部位です。
汗をかいても衣類や下着の通気性が悪く蒸れやすかったり、衣類と肌の摩擦による刺激もニキビができる原因になります。
背中ニキビを繰り返している人は、通気性がよく肌への刺激が少ない素材でできた衣類や下着を選ぶようにしましょう。

自己処理

背中の開いた服を着る時に背中のムダ毛処理をする方もいますが、その際の自己処理が原因でニキビができることもあります。
背中を鏡などを利用して自分でシェービングした時、誤って傷をつけてしまい、そこから菌が繁殖してニキビになることもあります。
また、広範囲のムダ毛を一気に処理できる除毛クリームのすすぎ残しも、背中ニキビの原因になります。
塗って洗い流すだけなので、シェービングより簡単で手軽にできる処理方法ですが、すすぎが足りないとニキビや肌荒れができる原因になります。
背中のムダ毛が濃い方や頻繁に自己処理する方は、クリニックでの医療レーザー脱毛をおすすめします。
自分では見えず手が届かない部位だからこそ、プロに任せて処理してもらった方が仕上がりがきれいですし、永久脱毛できるため生えてこなくなります。
自己処理で肌を痛める心配もなくなり、いつでもムダ毛のないツルツルな背中でいられるでしょう。

背中ニキビの改善・予防方法

背中ニキビはシャンプーの時や衣類の選び方など、日常生活での改善がポイントです。
髪を洗う時は背中に付かないように前に垂らし、下を向いた状態で洗うといいでしょう。
顔についたシャンプーやリンス剤はしっかり洗い流し、最後に体を洗えば背中のすすぎ残しはありません。
衣類は通気性と吸収性のよいものを選び、汗をかいても蒸れない素材にするといいでしょう。
背中は皮脂分泌が多く汗をかきやすいため、清潔に保つことがポイントです。

背中ニキビが治らない・悪化してしまったら

背中は自分の手が届きにくい部位なのでセルフケアが難しい場合もあります。
しっかり治さないとニキビ跡として残ってしまうこともあるので、生活習慣やスキンケアなどの見直してをしても背中ニキビが治らない、悪化してしまった場合はクリニックを受診しましょう。
皮膚科では炎症しているニキビを治す外用薬や内服薬が処方され、美容皮膚科ではニキビ跡を改善する、ピーリングやイオン導入の治療が受けられます。
「ピーリング」は厚くなった角質を薬剤で溶かして肌のターンオーバーをサポートする施術で、「イオン導入」は美容成分を微弱な電流によってイオン化させ、肌の奥まで浸透させる施術です。
セルフケアではできない施術なので、早い効果が期待できるでしょう。

まとめ

背中にできるニキビの原因や対処方法についてご紹介しました。
背中のニキビは顔にできるニキビとは原因が違うため、対処方法も異なります。
背中は自分では直接確認できない部位なので、ニキビの症状や範囲を確認するのは難しいです。
早くきれいに治してニキビ跡を残したくない方にはクリニックの受診をおすすめします。

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