ニキビ跡

ニキビ痕(あと)の原因

ニキビ跡の原因

ニキビが進行して炎症が起こり、その炎症が毛穴にまで及び毛穴そのものが破壊されると、クレーターと呼ばれるニキビ痕が残ることがあります。
ニキビ痕の原因は複雑で、炎症を起こしやすい体質の人や皮膚の固い人に起こりやすいようです。
ニキビ痕が残る原因のほとんどが、進行して膿が出るような状態のニキビを触ったり、手でつぶしたりすることです。

重症化したニキビの自己処理がニキビ痕(あと)の原因に

ニキビは、悪化する前の初期の段階のコメド(面ぽう)の白ニキビや黒ニキビのプクッとした段階で「コメドプレッシャー」で自己処理をするとうまく出る場合もありますが、無理やり出すのは危険です。
初期の段階なら、適切な手当てをすることでニキビ痕を残さず治すことができます。
皮膚科でも押し出しの処理ができるので相談してみましょう。
コメドが悪化して赤く炎症を起こしたニキビは、自分でさわらず、皮膚科を受診して適切な処置を受けることで、ニキビ痕を残さずにすみます。
赤ニキビがさらに悪化して膿を持った黄ニキビになると、皮膚科で処置を受けても痕が残る場合があります。
いずれにしても、初期の段階で触らなければ、ほとんどのニキビはキレイに治ります。
「ニキビはつぶして膿を出すと治る」といった根拠はなく、ニキビをつぶすことによって細菌が入り、さらにひどくなることの方が多いようです。

ニキビ痕で悩まないように生活習慣を見直す

当たり前のことですが、ニキビが悪化するとニキビ痕が残ってしまいます。
ニキビができやすい大人の場合は、原因が暴飲暴食で腸の働きが弱っていたり、仕事や勉強が忙しくて睡眠不足が続いているなど、何らかの無理が皮膚に表れることが多いようです。
女性は、少しくらいニキビができていてもメイクをするようですが、メイクが落とせていないとニキビが悪化することもあります。
ニキビができた場合に化粧をするときは、クリームタイプのファンデーションは避けて、パウダーファンデーションにしておきましょう。
また、「肌は内臓を映す鏡」ともいいます。
脂っこい食事や、夜遅くの飲食などがニキビの原因になっているのかもしれません。

ニキビ痕の種類について

ニキビ痕には赤みが残るタイプ、シミが残るタイプ、陥没(クレーター)が残るタイプの3つに分かれます。
赤みが残るタイプは、ニキビが治っても赤みだけがいつまでも残ります。
しかし、一生治らないというわけではなく、2年~3年くらいで治る人がほとんどです。
シミが残るタイプは、炎症後に色素沈着を起こして茶色のシミが残ってしまいます。
陥没(クレーター)が残るタイプは、年月を経てもか完全に戻すことは難しいと言えます。
これは、ひどいニキビで、毛穴そのものが破壊されてしまったからです。

陥没(クレーター)のタイプについて

深くへこんだニキビ痕は、皮膚科でのレ―ザー治療が効果的ですが、クレーターにはボックスタイプ、ローリングタイプ、アイスピックタイプがあります。
クレーターの種類によって、治りやすいものと治りにくいものがあります。

ボックスタイプのクレーター

円形のニキビあとがへこんだもので、底が平らになっており、炎症が表皮のみの浅いタイプが多く、比較的治りやすいクレーターです。

ローリングタイプのクレーター

大きなクレーターのわりには凹凸が緩やかなクレーターで、皮膚の皮下組織までは達していないので、ボックスタイプのクレーター同様、皮膚科での治療が可能です。

アイスピックタイプのクレーター

アイスピックの先端で突き刺したような先が細いクレーターです。
2mm程度の小さい穴ですが、真皮よりも深いところまで達しているため、真皮より下の組織は再生されず、皮膚組織はへこんだままとなってしまいます。

自分でニキビ跡を改善するには腸の働きを整えること

自分でニキビ痕を治すには、腸の働きを整えることも大切です。
寝る前にアルコールやおやつなどを摂ると胃腸が休まらず、ニキビの原因となるだけでなく、ニキビ跡の改善も望めません。
肌のトラブルの解消には、体の外からの手入れと体の内から手入れを同時に行うことが必要です。

積極的に取りたい栄養素

ニキビやニキビ跡の改善のために摂りたい栄養素は、緑黄野菜や肌のターンオーバーを促す良質のたんぱく質です。
たんぱく質は肉や魚、卵や牛乳、チーズなどの動物性たんぱく質と納豆や豆腐などの大豆、製品などの植物性たんぱく質をバランスよく摂取するようにしましょう。

野菜以外にも含まれているビタミン

ビタミンと言えば野菜をイメージしますが、ビタミンAは、牛乳、チーズ、卵、とりレバー、うなぎなどにも含まれています。
また、ビタミンB2は、牛乳、ヨーグルト、卵、レバー、豚、うなぎ、かれい、いわし、ぶりなどに含まれています。
ビタミンB6は、卵、とり肉、レバー、いわし、まぐろ、さんま、さば、かつおなどに含まれています。
ビタミンEは、ぶり、うなぎなどに含まれています。

まとめ

ニキビ痕がいったんできてしまうとあきらめてしまいがちですが、クレーターのタイプによっては専門医による施術で、かなり改善できる場合もあります。
ニキビ痕の治療について皮膚科で適切なアドバイスを受けるとともに、今後、ニキビ痕を作らないためには、ニキビを増やさない生活習慣を心掛けましょう。

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