ニキビ原因

大きいニキビの原因や粉瘤との違いや見分け方について解説

大きくなってしまったニキビに市販の外用薬を塗っているけど全然治らない、という方はいませんか。
それはニキビではなく粉瘤かもしれません。

ニキビを放置していると症状が進行して、大きくなってしまうことがあります。
大きなニキビと見た目がよく似ている粉瘤は、角質や皮脂などの老廃物が溜まってできる皮下腫瘍です。
両者は大きさ、開口部の有無、においなどで見分けることができます。

ここではニキビが大きくなってしまう原因やニキビと粉瘤の違いについてご紹介します。ニキビが大きくなって困っている方は、今後の治療の参考にしてみてください。

ニキビが大きくなってしまう原因は?

ニキビは突然大きくなることはありません。治療をせずに放置していると症状が進行し、大きくなってしまうことがあります。
ニキビが大きくなってしまうプロセスは以下の通りです。

  1. 皮脂が溜まりアクネ菌が増殖する
  2. 増殖したアクネ菌が炎症を引き起こす
  3. 患部が化膿して膿が溜まる
  4. 毛穴の周りにも炎症が広がり大きく腫れる

炎症が広がりニキビが大きくなってしまうと、炎症が治まってもニキビ跡が残ってしまう可能性が高くなります。そのためニキビが大きくなるのを防ぐには、ニキビの初期段階で治療をすることが大切です。

大きなニキビと粉瘤の見分け方は?

大きくなってしまったニキビは、見た目が粉瘤と似ているため見分けがつきにくいです。
ここでは最初に粉瘤についてご紹介したあと、大きなニキビと粉瘤の見分け方について解説します。

粉瘤とは?

粉瘤とは、皮膚の下に袋状のものができ、その中に削げ落ちるはずだった角質や皮脂が溜まってしまった皮下腫瘍です。皮膚が半球状に盛り上がった状態で現れて、時間が経つにしたがい少しずつ大きくなっていき、大きなものでは数十センチになります。

粉瘤ができる原因はまだはっきりとわかっていませんが、ヒトパピローマウイルスや生まれつきの体質が関係しているのではないかといわれています。粉瘤は、性別に関係なく体のどこにでもできる可能性がありますが、顔や背中、耳の後ろ、首などにできやすい傾向があります。

粉瘤は、自然と治ることはなく手術で取り除く必要があります。必ず治療しなければいけないわけではありませんが、炎症し痛みを感じるようになったり膿が溜まってしまったりすることがあるため、早めに処置してしまうことをおすすめします。

ニキビと粉瘤の見分け方

大きなニキビと粉瘤の見分け方のポイントは以下の3点です。

  • 大きさ
  • ニオイ
  • 真ん中あたりにある小さな黒い点の有無

これら3点におけるニキビと粉瘤の違いを把握しておくと、両者を見分けることができます。ニキビと粉瘤は治療法が異なるため、両者を見分けられることはとても大切です。もし、自分で判断ができない場合は、医療機関で診てもらいましょう。

大きさ

ニキビは大きくなったとしても数ミリ程度です。一方、粉瘤は時間が経つにしたがい大きくなっていき、大きいものでは数十センチに達することもあります。そのため、大きさが数センチになったものは粉瘤だと判断することができます。

また、ニキビは市販の治療薬を使ったら症状が改善することがありますが、粉瘤は改善することはなく徐々に大きくなっていきます。

ニオイ

粉瘤は、袋の中に老廃物が溜まってしまったものです。強く圧迫すると白~黄色をした内容物が排出されることがあります。この内容物は、ドロドロした膿のような感じで、独特の強いニオイがします。炎症すると内容物を排出しなくても臭うことがあります。
一方ニキビは、基本的に強いニオイはしません。そのため、強いニオイがあるものは粉瘤である可能性が高いと判断できます。

真ん中あたりにある小さな黒い点の有無

粉瘤には、真ん中あたりにもともと毛穴の開口部であった小さな黒い点が見られるものがあります。黒く見える理由は、詰まっている皮脂が酸化されて黒くなるからです。上記で説明した圧迫すると排出される内容物は、この黒い点から出てきます。

ニキビにも、毛穴に詰まった皮脂が酸化されて黒くなった点がある黒ニキビがあります。そのため、黒ニキビと粉瘤は黒い点の有無だけでは見分けがつきにくいことがあります。また、全ての粉瘤に黒い点が見られるわけではないため、黒い点の有無は判断ポイントのひとつにはなりますが参考程度に考え、他のポイントも確認してから判断する必要があります。

まとめ

ニキビが大きくなってしまう原因や粉瘤との見分け方などをご紹介しました。
ニキビを放置して大きくなってしまってから治療をすると、跡が残ってしまう可能性があります。一度ニキビ跡が残ってしまうと、消すには多くの時間と費用が必要となります。そのため、ニキビが重症化して大きくなる前に、治療を受けて治してしまいましょう。

ニキビと粉瘤は、確認するポイントを知っていれば自分で見分けられることが多いです。しかし、自分では見分けがつかない半球状のできものがある方は、当院までお気軽にご相談ください。

関連コラム