ニキビ原因

ニキビの原因

ニキビの原因

ニキビは、正式には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)といいます。
顔や背中、胸などの皮膚の毛穴に皮脂が詰まり、そこに細菌感染が加わって炎症を起こしたものがニキビです。
ニキビはホルモンバランスと関係がありますが、ちょっとした寝不足やストレス、偏った食生活などでもニキビができやすくなります。
原因がひとつではないため、どう対処すればよいか迷ってしまいますが、思いあたる原因を取り除くことで、ニキビは解消できます。

ホルモンのバランスとは?

20歳以上でできる大人のニキビのほとんどは、ホルモンバランスの乱れが関わっているようです。
生活のリズムはいつもと同じで、特別ストレスがあるわけでもないのにニキビに悩まされるのは、自分では気づかないものの、睡眠不足や食生活の乱れ、人間関係のストレスが蓄積しているからかもしれません。

ニキビと男性ホルモンについて

ニキビは、男性ホルモンが関与しているといわれていますが、男性がみなニキビになるかといいと、そういうものではありません。
女性も卵巣や副腎から男性ホルモンが分泌されるので、ニキビのリスクは同じようにあります。
男性にも女性ホルモンが、女性にも男性ホルモンがありますが、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れた時に、ニキビができやすくなります。

ニキビと睡眠の関係

睡眠不足や睡眠のリズムの乱れは、ニキビの原因となってしまいます。
睡眠不足が続くと肌の機能が低下し、普通は28日間で古い角質がはがれ美しい肌に生まれ変わるといわれるターンオーバーが乱れてしまいます。
すると、毛穴にうまくはがれなかった角質が詰まって、ニキビができてしまいます。
ニキビの予防と改善には、良質な睡眠は不可欠です。
睡眠中には、脳が働いている状態のレム睡眠と、脳が休んでいる状態のノンレム睡眠が交互にやってきますが、肌が生まれ変わるのは深い眠りのノンレム睡眠の時です。
眠りについて3時間ほどが、肌にとって一番大切な時間帯です。
ニキビに関わらず、体は睡眠不足に陥ると、免疫機能が落ちてしまいます。
熟睡できない状態が長く続くと、免疫機能が低下しニキビ菌を増殖させてしまうので、とにかくニキビ対策には、睡眠が第一なのです。

ニキビとストレスと睡眠について

ストレスからくるニキビは、治りにくいのが特徴です。
ニキビは、入学や就職、転勤や引っ越し、転職など環境の変化や人間関係の悩みなどが原因できることが多いようですが、生きている限りこのようなストレスはついてまわります。
ストレスには外的要因と内的要因があり、外的要因は寒暖差や紫外線、ほこりや騒音など物理的な原因です。
外的要因は帽子やメガネなどを用いて紫外線やほこり対策をおこなったり、メイクをていねいに落とすことで、ある程度防ぐことができます。
一方、内的要因は、人間関係の悩みなど心理的な原因なので、心に不安や不満があると、なかなか寝つけずニキビは悪化してしまいます。
「なるようにしかならない」こともあるので、美容と健康のためにも、とにかく何も考えないで眠りましょう。

ニキビと食事の関係

ニキビは毛穴が詰まったところにニキビ菌が繁殖し、炎症を引き起こしてしまうわけですが、油分や糖分を多く摂ると、毛穴が詰まる原因となってしまいます。
体にとって良くない酸化された油やマーガリンなどを毎日のように食べていると、ニキビができやすくなります。
一般的に洋風の食事は、糖分や肉類、油脂などが多く、和風の食事は穀物や豆類、魚、野菜などが中心のため、和食中心の方がニキビの予防と改善に効果的です。
その他にも、コーヒーや緑茶は体を冷やしてしまうので、ニキビにはあまりおすすめできない飲み物です。紅茶やほうじ茶、ウーロン茶などの発酵茶を選ぶようにしましょう。

加工食品や食品添加物もニキビの原因に

加工食品によっては、脂が酸化してニキビの原因になることがあります。
食品添加物に含まれる合成着色料や防腐剤、保存料、化学調味料は取り過ぎると肌の老化を早める活性酸素を増やしてしまいます。
その他にも、わさびや唐辛子、からしなどの刺激物を摂取しすぎると、毛穴が開き皮脂の分泌が活発になりニキビの原因になります。

メイク落としについて

メイクは、皮脂と角質が混ざり合って角栓を作ってしまうこともあるので、適切なメイク落としが必要ですが、クレンジング力の強い洗顔料で洗いすぎても、肌トラブルの原因になります。
毛穴に詰まった角栓の7割がたんぱく質なので、たんぱく質を落とすために効果的なクレンジング剤を使って、メイクを落としましょう。
クレンジング力が一番強いのはオイル、次がローション、その次がミルク、一番低いのがジェルタイプです。
ナチュラルメイクの場合は、クレンジング力の弱いジェルタイプをよく泡立てて、ぬるま湯で洗うようにすると、肌に負担がかかりにくくニキビ肌の乾燥も防げます。
洗顔後は、洗いっぱなしではなく、乳液や保湿クリームでお手入れをしましょう。

まとめ

ニキビは体質だから仕方がないとあきらめている人もいるようですが、日々の生活習慣を見直すことで、予防や改善することが可能です。
まずは、睡眠不足ではないか、食事に偏りはないか、ストレスはないかなど、ひとつひとつ原因をチエックしてみましょう。
すでにニキビができて治りにくい場合は、早めに皮膚科などの専門機関を受診して、効果的な治療を受けましょう。

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