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ニキビを悪化させないために絶対に避けるべき12のこと

ニキビは医療機関で治療しましょう

ニキビは誰でも出来てしまう身近なものですが個々の症状の違いが大きく自己判断で治療するのはリスクが伴います。自己判断せずに医師の診察を受けて治療することが早くきれいに治すコツです。それではニキビを悪化させないために絶対に避けるべきことを13項目に分けてご説明します

1.【ここがポイント!】重症になってから医師の診断を受ける

気軽に診察を受けてください

よく勘違いされているのですが、中度・重症になってからでないと診察してもらえないと思っている方が多くいらっしゃいます。これは大きな間違いで、ニキビの治療は初期のほうが、早く治りますし跡になるリスクが低いです。ちょっとでも気になったら、「このくらいで診察を受ける必要がない」などと思わずに気軽に受診してください。

ニキビ跡の治療はお金も時間もかかる

重症になってしまうとニキビ跡がクレータになり、その治療にお金も時間も何倍、何十倍と掛かります。ダウンタイムも多い治療でかなり根気がいります。ニキビが気になったらすぐに診察を受けましょう!

医師の診断を受けてニキビ治療薬を使用することは、効果的かつ安全なニキビケアを実現する上で非常に重要です。医師は、皮膚の状態を正確に評価し、個々の肌質やニキビの種類に最適な治療法を提案できます。
例えば、軽度のニキビであれば塗布する薬剤が処方されることが多いですが、中度から重度のニキビには内服薬やホルモン治療が必要な場合もあります。
また、医師は使用する薬剤の適切な量や使用方法、副作用についても詳しく説明してくれるため、治療薬の安全な使用が可能となります。
また、治療薬だけでなく、レーザー、ピーリング、ニードルRFなど施術での治療もあり選択肢が豊富なので個々症状に合わせた治療ができます。
自己判断で市販薬を使用するよりも、専門家の診断を受けることで、ニキビの根本的な原因に対処し、より速く、より効果的に改善を目指すことができます。重要なのは、医師の指示に従い、処方された治療を正確に実行することです。

当クリニックのおすすめニキビ治療

2.SNS上の情報を鵜呑みにする


SNS上の情報は確かに役立つことが多いですが、鵜吞みにするのは危険です。
ユーザーに注目してもらうことが目的になっているアカウントが多く、「魅力的にみえる情報」を発信し正しいかどうかは二の次というアカウントもあります。
特に健康や美容に関する情報は、専門家によるものでない場合が多く、誤った情報が拡散されることもあります。治療法や製品の推奨に出会った時は、その情報が信頼できる医療機関や専門家からのものかどうかを確認しましょう。また、個々の体験談はその人にとっては効果があったかもしれませんが、全ての人に当てはまるわけではありません。自分の健康を守るためにも、情報の出典を確認し、必要ならば専門家の意見を求めることが重要です。情報の正確性を見極め、自己判断では解決しない問題には専門家に相談することが賢明です。

3.市販薬だけで完璧な治療を目指す


ニキビの治療は、医師の診察を受けてニキビ治療薬を処方してもらうことが重要です。
ニキビは日常的な症状なので、身近で手軽な市販薬出直す選択をする方が多いと思いますがそれぞれの症状や肌質に対応して治療することは難しいと思います。
決して「市販薬」がダメということではありません。ニキビができずらい肌でポツンと1つできるような方は、市販薬で十分ということもあると思います。
ただ、これから症状が悪化していくかもしれないなんてことはご自身でもわからないので「初動から医療機関」をおすすめしています。

どんな市販薬がいいのか?

市販のニキビ治療薬を使用する際は、正しい使用方法を守ることが重要です。まず、製品の指示に従い、推奨される使用量と頻度を守ってください。過剰な使用は肌を刺激し、状態を悪化させる可能性があります。成分に注目し、サリチル酸やベンゾイルペルオキシドなどニキビ治療に有効な成分が含まれているか確認しましょう。しかし、これらの成分は肌を乾燥させることがあるため、同時に保湿ケアを行うことが肌の健康を保つ上で重要です。治療薬を使用してもニキビが改善しない場合や、肌に異常を感じた場合は、使用を中止し、皮膚科医の診断を受けることをお勧めします。市販薬は便利ですが、個々の肌の状態によっては専門家のアドバイスが必要な場合もあります。

4.正しい洗顔をしていない

皮脂を落とすためのゴシゴシ洗いはNG

ニキビを悪化させない正しい洗顔方法は、肌への負担を最小限に抑えることが鍵です。まず、ぬるま湯を使用して肌を濡らし、手のひらで泡立てた優しい洗顔料を顔全体に優しく広げます。強くこすらず、指の腹を使って円を描くように洗い、特に皮脂の分泌が多いTゾーンに注意しながら、丁寧に汚れを落とします。洗顔後は、すぐに清潔なタオルで優しく水分を拭き取り、肌を刺激しないように注意してください。最後に、保湿剤を適用し、洗顔によって失われた水分と油分を補給しましょう。毎日の洗顔は、朝晩2回を原則とし、過剰な洗顔は肌を乾燥させてしまうため避けます。さらにピーリング作用のある石鹸や、殺菌作用のある石鹸を使用するのも効果的です。ただし使用方法をしっかりと守る必要があります。

5.食事を気にしない/ニキビのできやすい食事をする

ニキビを促進する食品の避け方

高GI食品や乳製品を控えめにし、バランスの取れた食事を心がけます。

肌に良い栄養素を含む食品

ビタミンA、C、E、亜鉛など、肌の健康をサポートする食品を積極的に取り入れます。

偏食しないでバランスよく

ニキビを悪化させないための食生活の改善には、バランスの取れた栄養摂取が必要です。特に、糖質の高い食品や乳製品の過剰な摂取は避け、ビタミンやミネラルを豊富に含む野菜、果物、全粒穀物、良質なたんぱく質源(魚、鶏肉、豆類)を積極的に取り入れましょう。これらは肌の健康を支える栄養素を提供し、ホルモンバランスの維持にも役立ちます。また、水分摂取を心がけ、肌の水分バランスを保つことも重要です。健康的な食生活は、ニキビの予防と改善に直接的に寄与し、肌の状態を整える助けとなります。

6.気になってニキビに触れる


ニキビに触れる行為は、ニキビを悪化させる主な原因の一つです。手や指には無数の細菌が存在し、ニキビに触れることでこれらの細菌が肌に移り、既存のニキビを悪化させるだけでなく、新たなニキビの原因となります。また、ニキビをつぶしたり搔いたりすることで、炎症を引き起こしやすくなり、肌に傷や跡が残るリスクも高まります。ニキビが気になる場合でも、直接触れるのを避け、適切なスキンケアと治療で対処することが肝心です。清潔な手でのケアと、日常生活での自己管理が、ニキビを悪化させないために重要なポイントとなります。
ニキビ跡・クレーターにならないためにも炎症させないことが一番です。とにかく清潔を心がけましょう!

ニキビパッチで保護

ニキビに触ってはいけないことを上記で書きましたが、そんなことは皆さんご存じだと思います。わかっているけど気になって無意識に触ってしまうということですよね。
そんな時はニキビパッチで保護して触っても雑菌が入らないようにするのは手っ取り早いです。ニキビパッチは治療ではありませんので張り続けると悪化する恐れがあります。一時的な保護ということをお忘れなく。

7.【絶対NG!ただし医療機関で圧出ならOK】ニキビをつぶす


ニキビをつぶす行為は、ニキビの状態を悪化させる可能性が高いです。ニキビを無理に潰すことで、皮膚の下にある細菌が周囲の組織に広がり、炎症をさらに悪化させることがあります。また、潰す過程で肌にダメージを与えることがあり、その結果として赤み、腫れ、さらには痕が残る原因となることもあります。重度の炎症を起こすとクレーターになる可能性が非常に高くなります。
ニキビ跡ができると、それを治すのには長い時間と労力が必要になることが多いです。ニキビを早く治したいという思いからつい潰してしまうかもしれませんが、クレーター・ニキビ跡にならない為にも医療機関で適切な治療を受けてください。

医療機関での圧出ならOK

ニキビをつぶすことは絶対にNGですが、医療機関でのニキビ圧出(コメド圧出)であればOKです。ニキビのしこりの中央に小さな穴を開け、専用の器具で中身を取り出す治療です。しこりの中身である角栓や膿を排出することで、ニキビの炎症をより早く落ち着かせることができます。

8.ストレス管理ができていない


ストレスはニキビを悪化させる一因となり得ます。ストレスが高まると、体はコルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を増やし、これが皮脂の過剰な分泌を促すことがあります。皮脂が毛穴を詰まらせると、ニキビの原因となるバクテリアの増殖を助け、結果としてニキビが悪化する可能性があります。また、ストレスは睡眠の質を下げることにもつながり、肌の再生能力を低下させます。効果的なストレス管理法としては、定期的な運動、趣味やリラクゼーション時間の確保、適切な睡眠、瞑想や深呼吸などが挙げられます。ストレスを適切に管理することは、ニキビ改善だけでなく、全体的な健康状態を向上させる上でも重要です。

9.良質な睡眠がとれない


良質な睡眠を取らないことは、ニキビを悪化させる行動の一つです。睡眠中には肌の細胞が再生し、日中のダメージから回復します。不十分な睡眠はこの回復プロセスを妨げ、肌の健康を損なう原因となります。また、睡眠不足はストレスホルモンのコルチゾールのレベルを上げることが知られており、これが皮脂の過剰な分泌を引き起こし、ニキビの発生や悪化につながります。十分な睡眠を確保することは、肌を健康に保つだけでなく、ニキビを含む様々な皮膚問題を予防する上で極めて重要です。規則正しい睡眠習慣を身につけ、夜は7〜9時間の質の高い睡眠を心がけましょう。

10.適切なスキンケアをしない


ニキビ対策の化粧品を選ぶ際は、肌に刺激を与えない優しい成分の製品を選ぶことが重要です。特に、「非コメドジェニック」(ノンコメドジェニック)と表示されている製品は、毛穴を詰まらせることなく、ニキビのリスクを最小限に抑えます。
また、サリチル酸やベンゾイルペルオキシドなど、ニキビを防ぐ効果が認められている成分が含まれているかも確認しましょう。肌を乾燥させすぎず、かつ余分な皮脂をコントロールできる製品が理想的です。さらに、アルコールフリー、香料フリー、着色料フリーなど、刺激となる添加物が含まれていないこともポイントです。自分の肌質に合った製品を選び、小さなエリアでパッチテストを行ってから使用を始めることをお勧めします。

11.運動と汗の管理をしない


運動は血行を促進し、ストレスを軽減する効果がありますが、汗とともに皮脂の分泌も増えるため、ニキビケアには注意が必要です。運動後は、肌に残る汗や皮脂が毛穴を詰まらせる原因とならないよう、早めにシャワーを浴びて清潔に保つことが重要です。特に、顔や背中などニキビができやすい部位は、優しい洗顔料やボディソープで丁寧に洗いましょう。

また、運動中に着用するウェアは通気性の良い素材を選び、汗を素早く吸収・発散するものが望ましいです。運動後のスキンケアとしては、肌を清潔に保ちつつ、必要に応じて保湿ケアを行うことも忘れずに。これらの対策を心がけることで、運動を健康的に楽しみながら、ニキビのリスクを最小限に抑えることができます。

12.UV対策をしない


日焼けはニキビの炎症を悪化させる原因の一つです。紫外線によるダメージは肌を刺激し、ニキビができやすい環境を作り出します。日焼け防止策としては、日常生活での紫外線対策が必須です。外出時には、SPF値とPA値が高い日焼け止めを塗ることが重要です。
顔だけでなく、首や手の甲など露出する部位にも忘れずに塗りましょう。また、日傘を使用したり、帽子をかぶったりして直接的な日光を避けることも有効です。さらに、紫外線が強い時間帯(10時から14時)の屋外での活動は極力避けるように心がけましょう。日焼け防止策を適切に行うことで、ニキビの予防だけでなく、肌の老化防止や皮膚がんのリスク軽減にもつながります。

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