気になるほくろ除去後の傷跡について

気になるほくろ除去後の傷跡について

ほくろを除去したあと、どのように傷が変化していくかは、ほくろの形状や手術方法によって異なります。当院では、ほくろ除去はほくろをメスで切り取る「切除法」とレーザーによってほくろ細胞とメラニン色素を蒸散させる「CO2レーザー」を用いています。ほくろの除去後、それぞれの手術痕がどのように変化するのかを解説いたします。

ほくろ除去施術後の経過

ほくろの除去手術は、メスなどで切り取る「切開法」と炭酸ガスレーザーで削る「CO2レーザー」、穴を開けてくりぬく「パンチ法」などがあります。

当院では、このうち傷跡の治りが早い「切開法」と「CO2レーザー」を用いてほくろ除去を行います。2つにはそれぞれの傷のでき方や、どの程度の期間で傷が目立たなくなるのかなど差があります。

施術直後

切除法は治療部位の大きさや深さによって異なりますが、施術直後には相応の傷跡が残ります。切除法は縫い合わせが必要なため、見た目で分かるような手術痕となります。
CO2レーザーでは一時的に治療部位が赤くなり、陥没したような傷跡になります。尚、CO2レーザーはほくろの除去と止血処置が同時に行われるため、血が滲むようなことはありません。
当院では、いずれの施術法に対しても目立ちにくく早期に治癒を促進するため、医療用創傷被覆材(防水性ポリウレタンフィルム)を貼って患部を保護します。クリニックによっては軟膏を塗るだけのところもあれば、小さな絆創膏を提供するところ、さらに医療用のファンデーションをおすすめする場合もあります。

CO2レーザー施術直後

切開法施術直後

施術7日後

切開法手術は抜糸を迎えます。抜糸は糸をはさみで切るだけなので、痛みはありません。抜糸当日はまだ傷周りに内出血のような跡が残りますが、お化粧品でカバー可能な程度です。抜糸後、切除法の傷は驚きの早期に回復していきます。

一方でCO2レーザーは、虫刺されあとのような赤みまで回復します。人によっては茶色っぽく変化する方と、赤みのまま残る方とふた通りいらっしゃいますが、どちらもやがては消えてしまうので、安心してください。

CO2レーザー1週間後

切開法1週間後

施術1ヶ月後

人によっては、1ヶ月でほとんど傷跡が目立たなくなってしまったり、シワに隠れて目立たなかったりと、よく見ないと傷跡が確認できない程度まで回復する方も珍しくありません。

CO2レーザーでは傷の赤みもほとんど肌になじむようになります。傷跡の範囲も狭くなり、小さなほくろのCO2レーザー手術であればもともとほくろがあったとは思えないほどです。しかし、CO2レーザーはこの時期にほくろの再発が認められる可能性があります。その場合は再度クリニックに相談し、どう処置するか医師と相談をしてください。

CO2レーザー1か月後

切開法1か月後

当院の「ほくろ除去の症例写真」をご紹介します。

カウンセリング予約

傷跡はいつ頃目立たなくなるのか

傷跡が目立たなくなるまでは、3~6ヶ月はかかるのが一般的です。3ヶ月経つころにはほとんど目立たなくなり、わずかに赤みが確認できる程度となります。

ただしほくろが大きかったり位置が微妙な場所にあったりすると、医師の技術次第では手術痕に凹凸が出るといった、赤みとは違う傷跡が残る可能性も否定できません。

当院では、ほくろをきれいに除去するのはもちろん、どのようなほくろであっても手術後の傷跡が目立たなくなるよう、慎重な手術方法の考察と施術を行います。

レーザー治療について詳しく見る
切除法について詳しく見る

もし傷跡が目立つ時には

傷跡は3ヶ月未満で目立たなくなる方もいれば、1年以上かかる場合もあります。人それぞれですので、6ヶ月たっても目立つからと焦る必要はありません。ただし、3ヶ月以上たっても化膿が認められる、傷口が塞がらないという場合は、細菌が侵入している可能性があるため受診をしてください。

炎症ではなく手術痕のみが凹凸、ケロイド状、色素沈着をして残っているという場合は、それぞれに見合った治療法があります。ほくろ除去を行なったクリニックを再度受診し、適切な治療法を施しましょう。

まとめ

ほくろの除去手術による傷跡は、手術方法やほくろの大きさなどで個人差があります。3ヶ月たっても目立つと焦る患者様もいらっしゃいますが、長い目で回復を待ち、目立たなくなるまではメイクで隠すなど対策が必要です。それでも気になるほくろ除去の傷跡がある場合は、当院にお気軽にご相談ください。

カウンセリング予約

・ほくろの除去手術は「切開法」「CO2レーザー」「パンチ法」が一般的(当院では切除法、Co2レーザーのみ)
・傷跡は3~6ヶ月で目立たなくなる場合が多い
・6ヶ月過ぎて目立っても個人差があるため焦る必要はない
・6ヶ月たっても皮膚の形状に凸凹が目立つ、赤みが残る、ケロイド状などの症状がある場合はクリニックに要相談