AGAの治療方法とは?
AGA治療の基本は、内服薬と外用薬の2種類です。フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬は、AGAの進行を抑制し、薄毛を防ぐ効果があります。ミノキシジルは、内服薬と外用薬の両方で発毛効果があります。AGAは進行性の脱毛症なので、放置すると薄毛が進行してしまいます。早めの治療開始が重要であり、専門医に相談して適切な治療法を選ぶことが大切です。
AGAの原因
AGAの原因としては、男性ホルモンが大きく影響します。男性ホルモンであるテストステロンは、還元酵素5αリダクターゼの作用により、DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。DHTは、脱毛ホルモンとも言われ、髪の成長サイクルを狂わすことで薄毛化すると言われています。
また、AGAは、遺伝的要因だけでなく、環境要因も影響します。ストレス、食生活、運動不足、睡眠不足、喫煙状況などさまざまな要因が影響を与えますので、AGAの予防のためには、バランスの整った食事、適度な運動、禁煙、良質な睡眠を心掛けることをおすすめします。
AGAの治療は投薬が基本
AGAの治療は、投薬が基本となります。フィナステリド、デュタステリドは「守りの薬」として、脱毛を抑える効果があります。一方、ミノキシジルは「攻めの薬」として、発毛を促進させる効果があります。
フィナステリド1.3mg
フィナステリドは、男性ホルモン(テストステロン)からDHT(ジヒドロテストステロン)へ変換する酵素で5αリダクターゼII型を阻害する働きのある内服薬です。5αリダクターゼの酵素の働きをブロックし、前頭部・頭頂部の抜け毛の原因となるII型のDHTの発生を抑えます。
デュタステリド0.5mg
デュタステリドは、AGA(男性型脱毛症)治療において、より強力な効果が期待される内服薬です。I型(側頭部・後頭部)とII型(前頭部・頭頂部)両方の5αリダクターゼに作用することから、フィナステリドよりも幅広い範囲で脱毛を抑える効果があります。またデュタステリドの作用は、フィナステリドと比べ1.6倍の脱毛を抑制する効果があるとされています。強い治療効果を求める方にはお勧めですが、専門医と相談し適切な選択をすることが重要です。
ミノキシジル
ミノキシジルは、発毛を促進する「攻め」の薬です。ミノキシジルの成分は、毛乳頭細胞を刺激して毛母細胞の増殖を促し、成長因子の産生を促進する働きがあります。さらに、血管拡張作用により、毛包周辺の血流改善されることで頭頂部や生え際の発毛作用があります。ミノキシジルには「外用薬(塗り薬)」と「内服薬」の2種類があります。治療法は、個々の症状に応じて、専門医と相談し適切な選択をすることが重要です。