薄毛や抜け毛が気になり始めると、男性の場合AGA(男性型脱毛症)ではないかと疑う方もいるでしょう。
しかし、どの程度の進行でAGAと言えるのか、特徴やパターンがわかれば自分でも確認しやすいです。
そこで用いられるのが「ハミルトン・ノーウッド分類」です。AGAの進行具合やパターンが一目でわかるので、自分でチェックをする際の参考になるでしょう。
本記事ではハミルトン・ノーウッド分類についての詳細やパターン、自分でAGAの進行をチェックする方法についてご紹介します。
ハミルトン・ノーウッド分類とは
「ハミルトン・ノーウッド分類」とは、AGAが進行するパターンや過程をまとめた指標です。
アメリカの皮膚科医であるハミルトン氏がAGAの進行パターンを分類し、さらにノーウッド氏が改良して現在の形に作り上げたので両方の名前を取り、ハミルトン・ノーウッド分類と呼ばれています。
Ⅰ型~Ⅵ型の9パターンとさらに細かく分類されています。
ハミルトン・ノーウッド分類は欧米人特有のAGAの進行パターンをまとめたもののため、日本人を含めたアジア人と異なるパターンの場合もあります。
そのため、現在日本では、皮膚科医の高島巌氏が日本人向けに改修した「高島分類」が広く使用されています。
アジア人特有の頭頂部が薄くなるパターン、IIvertex を加えた分類が使用されています。
AGAの特徴的なパターン
AGAが進行すると、抜け毛が増える部分や薄くなっていく部分に特徴が出てきます。
特徴がアルファベットの形に似ていることから、M字型・O字型・U字型の3パターンに分けられます。
それぞれのパターンの特徴について見ていきましょう。
M字型
額の生え際の両サイドから後退して額が広くなるのがM字型の特徴です。
AGA初期の段階でⅠ型~Ⅱ型の頃に感じられます。
前髪や髪型でカバーできますが、前髪をすべて上げた時にMの形になり、こめかみの上部が露出し出してきます。
O字型
上や後ろから見た時にO字型に薄くなっていくのが特徴です。
Ⅱ型vertex~Ⅲ型vertex、Ⅳ型以降に見られるパターンでしょう。
頭頂部に特徴が現れるため、自分では気づきにくく鏡でも確認しにくいことが多いです。
合わせ鏡で確認したり、美容師や他の人に確認してもらうなどしてチェックしましょう。
U字型
M字型に額の両サイドが後退していくのではなく、額全体が後退するのがU字型の特徴です。
U字型の場合、同時にO字型も併発することが多いため、前頭部と頭頂部がつながると広い範囲で脱毛してしまいます。
こういった場合治療期間もかかるため、早めに治療を開始しましょう。
AGAかの確認方法
AGAの進行パターンや特徴は、ハミルトン・ノーウッド分類で確認できますが、AGAを発症しているかは見た目だけではわからないこともあります。
自分で確認する方法をご紹介しますので、チェックしてみてください。
AGAの特徴が出ている
AGA発症には年齢は関係ないため、中年になったら薄毛になりやすいということはありません。
早い方では10代から薄毛が始まる方もいるので、年齢に関係なく特徴が出ていたらAGAの可能性は否めません。
抜け毛が増えてきた
AGA発症の初期の段階では、見た目ではわからないことの方が多いです。
枕に抜け毛が目立つようになってきたり、シャンプー後の排水溝に髪の毛が溜まりやすくなったなど、抜け毛が増えてきたことがサインの場合もあります。
抜け毛が増える症状はAGAによって毛周期(ヘアサイクル)が乱れ始めていることによって、初期の段階に見られる症状です。
抜け毛が増え始めた段階でも、早めに治療を始めないと徐々に髪の毛全体のボリュームが減り、見た目にもわかりやすく変化が見られるようになってきます。
以前より毛が細くなってきた
ドライヤーをしている時やヘアセットしている時、髪の毛が細くなったりボリュームがなくなってきたと感じたら注意が必要です。
AGA発症の初期段階では見た目ではわかりにくいため、触った感じで感覚が違うなど注意を払っていないとわかりにくいのです。
AGAによってヘアサイクルが乱れると、毛が成長しにくくなるため、太くて濃い毛が育ちにくくなります。
そのため、細い毛が増えてきた、髪にコシがなくなったなど以前より変化を感じたら早めに治療を開始しましょう。
家系に薄毛の人がいる
AGAが発症する原因は、男性ホルモンの一種であるテストステロンと、5αリダクターゼという酵素が結びついてDHT(ジヒドロテストステロン)というホルモンに変換されます。
このDHTが、毛乳頭細胞内にある男性ホルモン受容体と結びつくことで、毛周期を短縮させてしまうのです。
5αリダクターゼの活性化するレベルは優性遺伝であるため、父方母方のどちらか一方でも遺伝子情報を持っていると遺伝されます。
男性ホルモン受容体の感受性は、母方のX染色体が影響していることがわかっています。
そのため、母方の家系にAGAの人がいると、発症する確率は高くなるのです。
クリニックでは遺伝子検査が受けられるところもあるため、遺伝子レベルで検査をしてみたい方は受けてみるといいでしょう。
パターン別のAGA治療方法
AGAの進行パターンは、M字型・O字型・U字型の3パターンありますが、パターンによってより効果的なAGA治療の方法をご紹介します。
M字型
額の生え際から後退するM字型は自分でも確認しやすいため、毎日ドライヤーの時やヘアセットの時に確認するといいでしょう。
AGA治療は、内服薬のフィナステリドと外用薬のミノキシジルが効果的です。
フィナステリドは抜け毛を防ぐ働きがあり、ミノキシジルには発毛効果があるため、両方を継続して服用することを推奨します。
O字型
頭頂部が薄くなっていくO字型は自分では確認しにくいため、合わせ鏡で確認したり、美容院に行った時に見てもらうといいでしょう。
頭頂部は血管が少ないので血流が悪くなりやすい部位です。
毛根に髪の成長に必要な栄養素や酸素が届きにくいため、毛を作り出す働きが弱まり毛は徐々に細くなってしまいます。
血流をよくするには外用薬のミノキシジルが効果的です。
一日2回塗布してやさしくマッサージをするようにもみ込むことで、血流がよくなっていきます。
また、O字型は進行が早いと言われているので、薬剤を直接頭皮に注入する注入治療もおすすめです。
「メソセラピー治療」や「HARG療法」と言われる治療法で、髪の成長に有効な成分を直接注入するため、効果の出方も早いです。
U字型
前頭部から後退していくU字型は、M字型と同じく内服薬のフィナステリドと、外用薬のミノキシジルの併用がおすすめです。
ミノキシジルはO字型にも有効なので、U字型が進行してO字型につながる進行を遅らせます。
そのため、ミノキシジルは前頭部だけでなく頭頂部にも塗布するといいでしょう。
まとめ
AGAの進行具合を指標としたハミルトン・ノーウッド分類についてご紹介しました。
このような指標があることが分かれば、自分の進行状況や対策方法がわかるため、効果的なAGA治療ができるでしょう。
AGAは発症すると毛周期が短縮されて進行する一方なので、毛周期を正常に戻すためには早めの治療が大切です。
ハミルトン・ノーウッド分類を活かしてAGA治療を始めてみてはいかがでしょうか。