頭皮のにおいは自分ではなかなか気づきにくいですが、においがしているとわかったら早めに解消したいでしょう。
頭皮がにおうということは頭皮で何か異常が起きている状態です。
頭皮がにおう原因がわかれば根本から改善でき、健やかな頭皮環境でいられます。
本記事では頭皮のにおいについて、におう原因や改善方法、頭皮のにおいとAGAの関係について解説していきます。
頭皮がにおう原因
頭皮がにおう原因は様々です。原因が一つのこともあれば複数のことが合わさっていることもあります。
頭皮がにおう原因について一つずつ見ていきましょう。
頭皮の過剰な皮脂分泌
過剰な皮脂分泌によって、皮脂が酸化してにおうことがあります。
また、皮脂をエサとする常駐菌が増殖することも、においの原因と考えられます。
頭皮は皮脂腺の多い部位で顔の2倍もあります。さらに汗を出す汗腺は手のひらや足の裏に次いで多いため、汗と皮脂が混ざり合ってにおってしまうのです。
頭皮がべた付きやすかったり、シャンプーしてもべた付き感が取れない場合は皮脂分泌が過剰になり、脂漏性皮膚炎を起こしているかもしれません。
偏った食生活
脂質や糖質の多い食事を摂りすぎていないでしょうか。
日常的に脂質を多く摂りすぎると皮脂分泌を過剰にしてしまいます。
また、糖質などのカロリーの高い食事は中性脂肪を増やしてしまうため、頭皮以外にも全身の皮脂分泌を増やしてしまうのです。
そのため、偏った食生活は頭皮のにおいだけでなく体臭もきつくする原因になります。
脂質や糖質の多い食事を徐々に減らし、ビタミンB群を積極的に摂るといいでしょう。
加齢
男性は男性ホルモンの影響で皮脂分泌が女性より多いため、においを発しやすいといわれています。
さらに加齢によって皮脂の化学成分が変化するため、30代、40代以降の男性が発するミド脂臭、50代以降の男性が発する加齢臭など、頭皮のにおいだけでなく体臭も変わってきます。
特に皮脂腺の多い頭皮や耳の裏からにおいは発せられるので、枕のにおいが変わったことに気づく人もいるでしょう。
女性でもにおいは変化します。30代以降になると若い頃特有の甘い香りの成分である「ラクトン」が減少し、においの成分「2-ノネナール」が増加することにより嫌なにおいに変わっていきます。
女性でも加齢臭はあるため、年代に応じたにおいのケアが必要になってきます。
皮膚疾患
頭皮の皮膚疾患がにおいの原因になることもあります。
においの原因には、脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎などがあります。
脂漏性皮膚炎は、頭皮やワキ、顔、陰部などの皮脂分泌がさかんな部位にできやすい皮膚疾患です。カビの一種である「真菌マラセチア」という常駐菌が原因です。
真菌マラセチアは皮脂をエサとして増殖し、皮脂を分解して炎症を起こします。
脂漏性皮膚炎はしっかり治療をすれば完治できるので、頭皮のにおいも解消できるでしょう。
アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎は、赤みやかゆみ、かさつきが生じる皮膚疾患です。
症状が悪化して浸出液が増え、ジュクジュクした状態になると雑菌が繁殖してにおいを発することがあります。
刺激を与えることで頭皮環境を悪くしてしまうので、シャンプーやブラッシングの時には注意が必要です。
誤ったヘアケア
シャンプーのし過ぎや、肌質に合っていないシャンプー、洗髪後に髪をしっかり乾かさない状態でいるなど、誤ったヘアケアが頭皮のにおうの原因になることもあります。
頭皮のにおいが気になってシャンプーをしすぎると、かえって頭皮を傷つけてしまったり、頭皮に必要な皮脂を取り除いてしまい過剰な分泌を促してしまうことになるのです。
肌質に合っていないシャンプーも、肌にとっては刺激が強すぎることも考えられます。
ヘアケアは毎日のことなので、肌質に合ったマイルドな洗浄力のシャンプーにし、シャンプーの時は爪を立てずに指の腹でやさしく洗うようにしましょう。
シャンプーやリンスの後はしっかりすすいで頭皮に残らないようにし、洗髪後は濡れたままでいないですぐに乾かしてください。
また、育毛剤や整髪料の付けすぎも、香りが混ざって嫌なにおいに変わることもあります。
頭皮のにおいを香りでごまかさず、ヘアケアに使用するものはできるだけ無香料のものを選ぶといいでしょう。
清潔でない寝具
枕やシーツは清潔なものを使用しているでしょうか。
枕カバーを洗わない人は意外と多いです。枕カバーをしないでそのまま使用する人もいます。
しかし、枕には想像以上に雑菌が繁殖しているため、寝ている間に頭皮ににおいが移ってしまうのです。
髪をしっかり乾かしたつもりでも、内側は乾ききっておらず湿っていたり、整髪料を付けたまま洗髪せずに寝ると、より頭皮がにおってしまいます。
枕カバーや寝具はこまめに洗濯をし、清潔なものを使用しましょう。枕カバーのにおいが気になったら、酸素系洗剤で洗うのがおすすめです。
頭皮のにおいとAGAの関係
頭皮のにおいと同じように、頭髪の変化も男性にとって気になるところでしょう。
頭皮のにおいが気になると、髪の毛にも悪影響がありAGAを発症するのではないかと不安にあることもあります。
しかし、頭皮のにおいとAGAに直接的な関係はありません。
ただ、頭皮のにおいの原因によってはAGAと関係することもあります。頭皮からにおいがするということが、頭皮環境がよくない状態です。
皮脂分泌が活発で毛穴を詰まらせていたり、シャンプーやリンスがすすぎきれていないなどが続けば、頭皮環境が悪くなりAGAを発症させるきっかけにもなりかねません。
AGAの発症や悪化する要因を少しでも減らせるよう、毛髪が成長しやすい健やかな頭皮環境にしていくのは大切なことです。
頭皮のにおいを解消する方法
頭皮がにおう原因がわかれば解消することができます。
日常的にできることなので、早速始めてみましょう。
シャンプーを変えてみる
いつも使っているシャンプーを変えてみるのもひとつの方法です。
頭皮ケアできるシャンプーがありますが、じつは洗浄力が強すぎて頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまい、肌を守るために皮脂分泌を過剰にさせることもあります。
男性用や頭皮ケア用、薄毛対策用のシャンプーは洗浄力が高いものが多いです。
しっかり泡立ち洗い上がりがスッキリした方が、毛穴の汚れも除去できて頭皮にいいように感じますが、人によってはよくない場合もあります。
洗浄力がマイルドなシャンプーでも、余洗いをしてからしっかり泡立てて丁寧に洗えば、頭皮の汚れは落とせます。
同じシャンプーをずっと使い続けている人や、洗浄力の強いシャンプーを使っている人は、一度マイルドな洗浄力のシャンプーを使ってみることをおすすめします。
寝具を清潔にする
寝ている間に寝具は湿気がこもって雑菌が繁殖しやすくなっています。
寝具や自分の家、部屋のにおいは、ずっと生活していると鼻が慣れてしまって、住んでいる本人はわかりにくいものです。
布は湿気やにおいを吸収しやすいので、こまめに洗濯をして清潔なものを使うようにしましょう。
枕カバーをしていても、枕自体ににおいが染みついていることもあるので、においをチェックしてみてください。
しっかり髪を乾かす
忙しくて時間がないから、面倒だから、髪が短いからなどの理由で、洗髪後にドライヤーでしっかり乾かさない人もいます。
しかし、髪が濡れている状態は髪も頭皮も雑菌が繁殖しやすい状態になっています。
洗髪後はタオルで水分を吸収するように拭き、ゴシゴシこすらないようにして乾かしましょう。
ドライヤーは熱すぎると頭皮を痛めてしまうので、少し離して乾かしてください。熱がこもって髪全体が熱くなったら冷風にして一旦冷ますと、湿気が逃げやすくなるので最後までしっかり乾かせます。
ドライヤーは熱風→冷風→熱風の3段階で乾かし、頭皮が汗をかいたままにしないようにしましょう。
食生活に気を付ける
脂質と糖質を抑えた食生活にできるようにしましょう。
脂質は皮脂分泌を過剰にし、糖質は中性脂肪を増やしてしまいます。
食生活の改善は頭皮のにおいだけでなく、体臭を軽減することもできるため、全身のにおいが気になったら食事内容を変えてみましょう。
クリニックを受診する
頭皮がにおう原因がわからない、思い当たる項目がない場合はクリニックを受診して専門医に診てもらいましょう。
頭皮のにおいだけでなく、赤みやべた付き、フケなどの症状もあれば皮膚疾患が考えられ、根本的な治療が必要な場合もあります。
シャンプーや食生活、ヘアケア方法を変えても改善が見られない場合は、受診して適切な治療を受けましょう。
まとめ
頭皮のにおいの原因や対処方法についてご紹介しました。
頭皮のにおいがあるということは頭皮環境が悪いということなので、AGAを発症するサインでもあります。
気になったら早めに対処を始め、継続して様子を見てみましょう。
健康的な毛髪に育てるには、髪を作り出す土台となる健康的な頭皮環境であることが必要です。
毎日できることから始め、もし症状が改善しないようでしたらクリニックを受診しましょう。