AGA(男性型脱毛症)治療について調べると、男性ホルモンというワードを多く見かけると思います。
AGAは男性特有の症状なので、男性ホルモンが多いに関係しているのです。
いくつかある男性ホルモンの中でも「テストステロン」はAGAに関係しています。
テストステロンや男性ホルモンの役割などを知ることで、AGA治療について理解し、自分に合った治療が受けられるでしょう。
本記事では男性ホルモンやテストステロンについて詳しく解説していきます。
男性ホルモンとは?
男性ホルモンは別名アンドロゲンと呼ばれており、テストステロンの他にもアンドロステロンやエピアンドロステロンなどに分類されます。
男性ホルモンの役割は、筋肉の形成や髪の育成、男性器の発育、精子の生産など男性の成長には欠かせないホルモンです。
男性ホルモンは男性だけではなく女性にも存在しており、女性ホルモンは男性にも存在しています。
男女ともに男性ホルモンと女性ホルモンがバランスを取り合い、身体機能を正常に保っているのです。
生活習慣の乱れやストレスの蓄積によってホルモンバランスが崩れると、女性であっても男性ホルモンが多くなれば女性のAGA、FAGA(女性男性型脱毛症)を発症します。
テストステロンとは?
テストステロンは男性ホルモンの一種で、役割はおもに3つあります。
- 骨格や筋肉の成長を促す
- 性欲や性衝動を起こさせる
- 向上心ややる気を働かせる
男性らしい筋肉の質や体型、しっかりした骨格などを形成するためには欠かせないホルモンです。
成長とともに変化する気持ちの変化は、 細胞の健康維持をはかる働きによって不安感や悲しみなどのマイナスの感情、幸福感や楽しいというプラスの感情、やる気物質であるドーパミンを促す働きがあります。
記憶力や集中力の維持と向上など、認知機能にも関与しています。
また、テストステロンの低下が血糖値を抑えるインスリン機能の低下につながるということが最近の研究でもわかってきたため、糖尿病のインスリンともテストステロンは関係しているのです。
肉体面や精神面、生殖機能面にも大きく関与し、思春期で急激に増え、身体や精神の発達に大きく影響します。分泌量は10~20代をピークに増え、緩やかに減っていきます。
しかし、ストレスの蓄積や環境、生活習慣の乱れなどが影響し、40代頃に急激に減少するケースも増えてきています。
テストステロンが多い人・少ない人の特徴
テストステロンの量は、見た目や性格などにも影響を与えるため、多いか少ないかにより特徴が出る傾向があります。
こちらで紹介するのはあくまでも多く見られる傾向であるため、すべてのケースに当てはまるわけではありません。
参考までにご覧ください。
テストステロンの多い男性の特徴から見ていきましょう。
- 男性らしい骨格・体格
- ヒゲや体毛が濃い
- エネルギッシュで行動力がある
- ロジカルに分析できる
続いてテストステロンが少ない男性の特徴です。
- 運動しても筋肉が付きにくい
- 脂肪が付きやすい
- 体力がなく疲れやすい
- 男性更年期症状が現れやすい
テストステロンは多すぎても少なすぎてもよくありません。
テストステロンの量は、血液検査によるテストステロン値測定で調べられます。
テストステロンが減少するとどうなる
テストステロンは男性の身体や精神に大きな影響があるため、減少すると様々な症状が出始めます。
- 性欲・性的興奮の減退
- 筋力の衰え
- メタボリックシンドローム
- 腹囲の脂肪の増加
- 疲れが取れにくい
- 残尿感
- やる気や集中力の低下
- イライラしやすくなる
減少することで男性的な思考傾向が減退してしまいます。
このような症状は、男性更年期障害(加齢男性性腺機能低下症候群)とも言われています。
テストステロンの量を増やすためには、筋力トレーニングや食生活の見直し、質のよい睡眠を取ることです。
AGA治療を始める場合は、日々の生活習慣を見直して改善できるようにするといいでしょう。
5αリダクターゼとは?
AGAに関係する成分の「5αリダクターゼ」についても見ていきましょう。
5αリダクターゼとは体内に存在する還元酵素の一種で、男性らしい身体を作る役割があります。
「5αリダクターゼⅠ型」と「5αリダクターゼⅡ型」の2種類があり、分布している部位が違います。
- 5αリダクターゼⅠ型・・・全身の皮脂腺
- 5αリダクターゼⅡ型・・・前頭部・頭頂部・ワキ・ヒゲ・陰部
AGAの特徴として前頭部や頭頂部から薄毛が進行するのは、5αリダクターゼⅡ型が前頭部と頭頂部に多く分泌しているからです。
毛髪は薄くなっていくのに対してワキ毛やヒゲが濃くなる場合、5αリダクターゼが活性している可能性が高いと言えるでしょう。
5αリダクターゼがテストステロンと結びつくことでジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、AGAを発症するのです。
そのため、AGA治療はおもに5αリダクターゼの生成を抑制することを目的としています。
ジヒドロテストステロン(DHT)とは?
テストステロンと5αリダクターゼが結びつくことで変換されるジヒドロテストステロン(DHT)とは、男性ホルモンの一種です。
男性の成長に大きく影響し、年代によって役割が変わります。
- 胎児期・・男児の外性器の発達
- 思春期・・体毛や声変わりなどの第二次性徴
- 成人期・・AGA、皮脂分泌や前立腺肥大
成人になるとAGA発症に大きく関係します。
テストステロンとAGAの関係
AGAが発症するメカニズムについて知ることで、テストステロンとの関係がわかります。
- テストステロンが還元酵素の5αリダクターゼと結びつき、さらに活性化するジヒドロテストステロン(DHT)に変換されます。
- ジヒドロテストステロン(DHT)が前頭部や頭頂部の発毛・脱毛の司令塔である、毛乳頭細胞の男性ホルモン受容体に結合します。
- 結合されることで脱毛因子のTGF-βを増やし、毛の成長を支える毛母細胞の増殖が抑制されることによって、髪の成長期が短縮して薄毛につながります。
こういった工程を経てAGAが発症されるのです。そのため、テストステロンだけが原因ではありません。
AGAは成長期の期間が短縮されることが原因です。毛が生え変わる毛周期は成長期→退行期→休止期の3段階に分かれ、それぞれの毛根が2~6年かけて生え変わり、一生のうち20~40回毛周期を繰り返しています。
毛周期にも回数に限りがあるため、いかに治療を早く開始して成長期の期間を延ばすかによって、進行具合も変わってきます。
まとめ
テストステロンの役割や、AGAとの関係についてご紹介しました。
テストステロンは男性ホルモンの一種なので、テストステロンが多いと薄毛になりやすいと言われていますが、実際はジヒドロテストステロンが発症する原因です。
テストステロンとジヒドロテストステロンは同じ男性ホルモンでも別もので、テストステロンと5αリダクターゼが結びつくことで、ジヒドロテストステロンに変換されるのです。
テストステロンもAGA発症の要因とはなりますが、発症する原因や仕組みを知ることで、より効果的なAGA治療ができるでしょう。
クリニックでは血液検査でテストステロン量が正常範囲内かどうかを確認できます。
気になる方はAGAのカウンセリングから利用してみてはいかがでしょうか。
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