KM美容コラム

毛細血管拡張症の症状・原因・治療法について

毛細血管拡張症とは


毛細血管拡張症は、皮膚の毛細血管が拡張または蛇行して目立つ状態を指します。透き通るような赤い血管線が皮膚表面に浮き出るのが特徴的です。

毛細血管拡張症の原因

この症状の原因としては、加齢による肌の老化、過度の日焼け、ホルモンバランスの乱れ、遺伝的素因などが考えられています。血管壁の弾力性が低下し、拡張しやすくなることが一因とされています。

毛細血管拡張症の種類

毛細血管拡張症は、表在性と深在性の2種類に大別されます。表在性は真皮の浅い部分にある毛細血管が拡張するタイプで、深在性は真皮内部の血管拡張が起きるタイプです。

毛細血管拡張症の症状

毛細血管拡張症の主な症状は、皮膚上に細く蛇行した赤い血管線が現れることです。その他にも赤みやそばかすなどの症状が伴います。場合によっては、痒みや痛みを訴えるケースもあります。

毛細血管拡張症の発生部位

毛細血管拡張症は、顔面、デコルテ、上腕部などの露出部位に生じやすいのが特徴です。また、下肢にも比較的多く見られます。
日頃から紫外線などの外的刺激を受けやすい箇所に発症しがちだと言えます。

毛細血管拡張症の症状は、一見すると簡単に見過ごされがちです。しかし、赤い血管線が目立つと健康的な印象を損ねかねません。
発生部位に注意を払い、早期に専門家に相談することで、より良い改善が期待できるでしょう。

症状別チェック!あなたは大丈夫?毛細血管拡張症のセルフチェック


毛細血管拡張症は自覚症状に乏しい場合が多いため、早期発見が難しい肌トラブルです。そこで自身で症状をチェックする方法が有効です。

症状チェック項目

以下の3点をチェックしましょう。

  • 皮膚の赤い線状の血管線や点状の赤みがないか
  • そばかすやくすみのような色素沈着がないか
  • 皮膚からの出血や痒み、痛みはないか

セルフチェック方法

鏡を使い、顔面、デコルテ、腕、脚など露出部分を十分に観察します。日光にあてると血管線が見えやすくなるので、日中の観察がおすすめです。

セルフチェック結果の解釈

血管線や色素沈着、皮膚症状がある場合は毛細血管拡張症の可能性があります。専門医への相談が必要不可欠です。

毛細血管拡張症の診断と治療法

毛細血管拡張症の診断方法

毛細血管拡張症の正確な診断には、医師による皮膚科的検査が必要不可欠です。拡大鏡や皮膚顕微鏡を用いて、血管の状態を詳細に観察します。場合によっては生検を行い、病理組織学的検査で確定診断を下すこともあります。

治療法の種類

毛細血管拡張症の一般的な治療法には、レーザー治療、電気治療、注射治療などがあります。
レーザー治療では、パルスレーザーの熱で拡張血管を閉塞・収縮させます。電気治療は高周波電流により血管を収縮・閉塞させます。注射治療は硬化剤を血管内に注入し、血管を閉塞させる方法です。

治療法の選択

患部の状態や広がり具合、患者の年齢や体質を考慮し、最適な治療法を選択します。複数の治療法を組み合わせることもあります。

治療の効果

いずれの治療法も概ね良好な治療効果がありますが、完全に血管を消失させるのは難しく、再発の可能性もあります。症状の改善度合いには個人差があります。

治療後の注意点

治療直後は一時的に赤み、腫れ、痛みなどの副作用が出る場合があります。日常生活上の制限はあまりありませんが、入浴や運動は控えめにしましょう。再発予防のため適切なスキンケアと生活習慣の見直しが重要です。

毛細血管拡張症の治療には様々な選択肢がありますが、確実な改善のためには患者一人ひとりに合わせた治療が大切です。医師とよく相談し、効果的で安全な治療を受けると良いでしょう。

毛細血管拡張症の主な治療法

レーザー治療

毛細血管拡張症の治療法として最も一般的なのが、レーザー治療です。レーザー光を照射して、拡張した毛細血管を焼灼します。痛みは少なく、短時間で治療できます。複数の治療が必要になる場合もあります。代表的なレーザー治療機器は以下の通りです。

Vビーム
顔の赤ら顔や毛細血管拡張症に効果的なレーザーです。
ジェネシス
ニキビ跡や毛穴の開きにも効果的なレーザーです。
ヤグレーザー
太い血管にも効果的なレーザーです。

注射治療

硬化剤を血管内に直接注入し、血管を閉塞させる方法です。比較的安価で確実な効果が期待できます。

ニードルRF治療(アクネスニードル/マルチニードルRM)


皮膚に細い針を刺し、高周波エネルギーを血管に直接当てる革新的治療法です。まだ施術実績は少ないものの、より低侵襲で確実な血管収縮効果があり、注目されています。

治療法の選択
患部の状態や年齢、施術リスクなどを考慮し、最適な治療法を医師が選択します。複数の治療法を組み合わせて行うケースもあります。

ニードルRF(アクネスニードル/マルチニードルRM)は新しい治療法ですが、ダウンタイムが短く痛みも少ないため、今後さらに普及が進むと予想されています。毛細血管拡張症に効果的な治療選択肢がひとつ増えたと言えるでしょう。

RFにより拡張した毛細血管を破壊し、生成を抑制することで、毛細血管拡張症、赤ら顔、しゅさの改善が期待できます。

生活習慣で改善!毛細血管拡張症の予防法

生活習慣の改善ポイント

肌トラブルの一因となる紫外線過剰曝露、喫煙、過度の飲酒は避けるようにしましょう。また、ストレスの軽減や十分な睡眠時間の確保にも気を付けましょう。

洗顔

優しく洗顔
強くこすらず、優しく洗顔することで肌を刺激しないようにしましょう。過度な刺激は毛細血管を拡張させる原因になります。適度な有酸素運動を心がけると、血行やリンパ液の流れが促進され、体内の老廃物を効率よく排出できます。肌のターンオーバーが活発になり、毛細血管拡張症の予防につながります。

メイク

肌に優しいメイクアップ
肌に刺激の少ないメイクアップ製品を選びましょう。特にファンデーションやコンシーラーは肌に密着するため、選び方に注意しましょう。

スキンケア

日焼け止めの使用や、ビタミンC誘導体配合の化粧品の使用なども有効です。マッサージで血行を促進させるのも一案です。

その他の予防法

加齢に伴う肌の老化を遅らせるため、禁煙や適度な運動、十分な休養など、総合的な生活習慣の改善を心がけましょう。

毛細血管拡張症の治療と予防は表裏一体の関係にあります。専門的な治療と併せて、日頃の生活習慣にも気を配り、総合的なアプローチを心がけることが大切です。

まとめ

毛細血管拡張症について理解しよう

毛細血管拡張症とは、皮膚の毛細血管が拡張や蛇行して目立つ状態です。赤い血管線やそばかす、くすみなどの症状が現れます。加齢や紫外線、遺伝的要因などが原因とされています。

早期発見・早期治療が大切

毛細血管拡張症は自覚症状に乏しいことが多く、放っておくと症状が進行しがちです。セルフチェックで早期発見に努め、専門クリニックで適切な治療を受けることが重要です。レーザー治療や注射治療などの選択肢があります。

生活習慣の改善で予防しよう

治療と併せて、日頃の生活習慣の改善も欠かせません。紫外線対策、適度な運動、抗酸化物質の摂取、禁煙、ストレス対策など、総合的なアプローチで肌を内側から健やかに保つことが大切です。

まずは早めに医師と相談しよう

毛細血管拡張症は、多くの人にとって見た目の問題以上の影響を及ぼす可能性があります。早期に医師と相談し、適切な治療法を選択することで、症状の改善と自信の回復が期待できます。自分に合った治療法を見つけるためにも、医師のもとで、複数の選択肢を検討すると良いでしょう。

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