頭(頭皮)にできやすいいぼ

頭(頭皮)にできやすいいぼ

まわりの人からはあまり気づかれないものの、頭(頭皮)にいぼができているという方もいることでしょう。「シャンプーをしていた時に触れて気になる」「頭の病気なのでは?」と部分が部分なだけに心配も募ります。記事では、頭(頭皮)にできるいぼについて解説します。

頭(頭皮)にできるいぼは「脂漏性角化症」が多い

頭(頭皮)には、HPV(ヒトパピローマウイルス)に皮膚が感染したことで発症する一般的ないぼ(尋常性疣贅)もできることはありますが、その多くは非ウイルス性の「脂漏性角化症」です。

脂漏性角化症は「老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)」とも呼ばれ、中・高齢者に多いいぼです。一般的には、加齢や遺伝が原因といわれていますが、詳しいことはまだわかっていないのが特徴。頭皮は毛穴が密集しており、皮脂分泌量が多いことも発症の原因と言われます。

いぼの形状は円形か楕円形をしており、5mm以下の小さないぼから、大きいものになると5〜10cmくらいまでになります。

脂漏性角化症は良性のいぼ

「頭」というセンシティブな場所にできることもあって、”悪性の腫瘍なのでは?”と不安を感じられている方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください! 脂漏性角化症は良性のできもの(腫瘍)ですので、ガン化するというような変化はないです。

除去は、炭酸ガスレーザー法・切開法が主流

では、頭(頭皮)にできた脂漏性角化症は、病院でどのように除去するのでしょうか。いぼの除去は、いぼの大きさや施術を行う病院・クリニックによって差はありますが、炭酸ガス(CO2)レーザー法、切開法で実施するケースが多いようです。保険診療のクリニックでは冷凍凝固療法での除去が主流です。(当院ではCO2レーザーと切開法のみ)

炭酸ガス(CO2)レーザー法は、皮膚内の水分に反応するレーザーを照射しいぼを蒸散させる方法。切開法は局所麻酔のうえ、メスで切除する方法です。冷凍凝固療法は液体窒素が染み込んだ綿をいぼにあて、凍傷状態にして除去する方法。

切開法での治療後の経過

施術前

施術直後

1週間後(抜糸)

1か月後

施術詳細 頭皮のいぼを切開法で除去
施術の価格 33,000円(いぼ8mm)
施術の副作用 患部の赤み、色素沈着(日焼け止め使用して下さい)

当院の「いぼ・ホクロ症例写真」をご紹介します。

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まとめ

・頭(頭皮)にできるいぼは「尋常性疣贅」「老人性疣贅(脂漏性疣贅)」があるが後者が多い
・頭にできるいぼは良性のできもの(腫瘍)なので、必ずしも除去する必要はない
・いぼを除去する場合は、炭酸ガス(CO2)レーザー法、切開法や冷凍凝固療法が選択される