いぼ除去後の再発について

いぼ除去後の再発について

せっかくいぼの除去施術を行なったのに、いぼが再発してしまっては元も子もありません。しかし、いぼは元となる細胞を完全に取り除かないと、再発してしまうリスクが高まります。いぼの再発について、解説します。

いぼはなぜ再発するのか

ヒトパピローマウイルス(HPV)が発症原因となるウイルス性のいぼ(広義の尋常性疣贅)。加齢が原因の老人性疣贅(脂漏性角化症)などは、見えない皮膚の下に食い込むように形成されています。

一般的に、初見でメスによる切除法でなければ難しい……と判断されない以外は、液体窒素を用いた冷凍凝固療法やサルチル酸・モノクロロ酢酸の水溶液、炭酸ガス(CO2)レーザー法が行われるケースが多いです。

これらの施術方法は「切開する」という点では、皮膚への負担が少なく、傷跡も小さくて早く消えるというメリットがありますが、肉眼では見えない深い部分に”いぼの細胞”を残しやすいというマイナス面も想定されます。

いぼの細胞がわずかでも残っていると、外からは「いぼを完全に除去できた!」と思えるのですが、日数が経つとまたモコっと気づいたらいぼができてしまうというリスクが考えられるのです。

再発は3ヶ月以内が多い

もちろん、どのような施術を行うかによって再発のリスクは変わるので一概には言えませんが、難航するいぼの形状でなければ再発の可能性は高いわけではありません。

もし、いぼが施術後に再発するとしたら、3ヶ月以内に再発することがほとんどです。「施術した1年後に同じ場所に再発する」ようなことは非常に稀。まったく新しいいぼだと捉えた方がいいでしょう。

再発した場合は切除法で確実に除去することも

いぼが再発し、完全な除去を希望される場合は再度施術を行なった病院・クリニックへ受診しましょう。通常、除去がスムーズに行かない場合、冷凍凝固療法やサルチル酸・モノクロロ酢酸を用いた治療であれば期間を置いて、数回施術を繰り返すケースがあります。

それでも、いぼを除去しきることが難しい、また再発してしまった……という場合は、外科的にメスで切除する方法をとる場合が多いです。切除法であれば、傷跡が完全に消えるまで時間はかかりますが、完全に除去し再発を防ぐことができるでしょう。

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まとめ

・いぼを形成する細胞を取り残してしまうと、いぼは再発することがある
・再発する際は施術から3ヶ月以内に同じ箇所に再発するケースがほとんど
・いぼが再発し、これまでの治療法では完全な除去が難しい際は外科的な切除法へ移行することがある