ほくろ除去の施術法別おすすめポイント

ほくろ除去の施術法別おすすめポイント

顔や身体など様々な部分に、メラニンの集中により発生するほくろ、その状態や位置によっては、コンプレックスの原因となっていて、取り除きたいとお悩みの方も多いかもしれません。この記事では、当院でも対応している、ほくろ除去の3つの施術方法をわかりやすくご紹介していきます。

切除法のおすすめポイント

切除法(切除縫合法)は、メスでほくろと周辺の皮膚を完全に切除した後、皮膚を引き寄せ縫合する方法です。

施術時には、局所麻酔を行い、メスで切開し、皮下組織深くまで到達しているほくろを除去します。ほくろ除去後は、両側の皮膚を引き寄せ、直線状に縫合を行い、施術後一定期間経過後、抜糸をします。1回の施術のみ、およそ30分程度で終了します。

ほくろをしっかり切除するため、再発は殆どない

切除法では、ほくろを発生させるメラノサイトという色素細胞が除去されるため、基本的にほくろが再発することは殆どありません。(後述する炭酸ガスレーザー法は、比較的浅い組織に施術するため、再発率は切除法より少し高まります。)

傷跡の心配をされる方が多いと思いますが、縫合の際は、最大限傷跡が目立たなくなるための工夫を行います。

大きく目立つほくろに向いている

また、切除法は、傷跡を縫合することで、傷口をふさぐため、治癒を早める効果があります。施術直後は赤みがありますが、半年から1年程度の歳月を経て、最終的には目立たなくなります。

特に顔や身体の目立つ部分にある大きなほくろや、いぼのように盛り上がっているほくろ、また、皮下組織まで到達した色素の濃い黒いほくろを取り除きたいと思っている方にはおすすめです。

しかしながら、一般的な切開手術と同様に、傷口による感染症や出血、縫合による皮膚のゆがみが発生する可能性があります。

悪性黒色腫(メラノーマ)の除去にも有効

さらに、切除法は、同じ特徴(細胞を完全に取り除く)から、皮膚がんの一種である、悪性黒色腫(メラノーマ)の除去にも有効です。メラノーマは、私たちの肌の色に影響を及ぼす、色素細胞(メラノサイト)が癌になった、悪性の腫瘍です。

メラノーマは足の裏や、爪の下にできやすく、ほくろとはサイズ感が異なるものの、見分けがつきにくいものもあり、緩やかに成長しているものもあります。

切除法を用いれば、除去したほくろを病理診断し、良性のほくろか悪性のメラノーマかを把握することも可能です。

炭酸ガスレーザー法のおすすめポイント

炭酸ガスレーザーを使った施術は、ほくろ専用のレーザーでほくろを焼き・削り取っていく方法です。局所麻酔をした後、ほくろの部位に直接レーザー照射し、ほくろを表面から徐々に削り取っていきます。

削った箇所は、縫合などの処置はせず、皮膚の自然な回復力を利用して、薬とテープで保護します。この方法は、特に血流のよい、顔面や頚部に適しています。

術後の通院が不要である

炭酸ガスレーザー法は、施術時間が短く、早くて数分程度で完了します。また、施術時の出血や縫合がないため、患者さんご自身でアフターケアを行っていただくことで、その後の通院は不要となります。
傷が治るまでの期間、薬とテープで患部を保護し、乾燥や日焼けによる色素沈着を防いでいただきます。

なお、切除法やくり抜き法と違い、ほくろの完全な切除ではないため、再発の可能性があり、その場合は、再度通院して除去を行う必要があります。

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くり抜き法のおすすめポイント

くり抜き法は、メスまたはパンチという専用器具を使い、表皮、真皮にかかるほくろ全体をくりぬいて除去する方法です。施術後は、一時的に表面に穴があいたような状態になりますが、縫合はせず、皮膚の自然な回復力を活用します。

穴がふさがり皮が張るまではしばらく赤みがありますが、2週間以上、薬を塗って、テープで部位を保護し、紫外線を浴びないように随時ケアします。これにより、皮膚が完全に再生すれば、大きな傷跡が残る心配はありません。

鼻などの部位に適している

くり抜き法は、局所麻酔の上、ほくろを根こそぎくり抜くため表面は赤く、少しくぼんだ状態になります。

縫合により皮膚が引っ張られ、ゆがみが生じる可能性がある切除法とは違い、施術後に縫合をしないくり抜き法は、人間の顔の中でも特に、鼻や、鼻の下など、引っ張られゆがみが生じやすい位置にあるほくろの除去におすすめの施術方法です。

実際に、鼻の周りにある、5mm程度以下のほくろは、多くの場合くり抜き法を用いた施術が実施されています。

医療機関の医師に相談のうえ決めましょう

上記でご説明してきた、切除法、炭酸レーザー法、くり抜き法の3つは、それぞれお悩みのほくろの大きさ、状態、存在する部位によって、最適な施術方法は異なります。(当院ではCO2レーザーと切除法のみ)

また、お悩みのほくろが良性のものなのか、悪性のメラノーマなのかという病理診断を行いたい方は、切除法かくり抜き法を選ぶ必要があるなど、ご自身の希望するほくろの扱いに合った、施術方法を選ぶことが大事です。

そのため、不明な点は、医師に相談してアドバイスをもらいましょう。

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まとめ

ほくろ除去の3つの切除方法を、それぞれおすすめの部位や特徴とともにご説明しました。当院では、ほくろの確実な除去に加え、術後の回復や、ほくろがない状態の肌をいかに美しくできるかにもこだわっています。ぜひ、お気軽にご相談ください。

・ほくろの施術方法は、「切除法」、「炭酸ガスレーザー」、「くり抜き法」の3種類がある
・切除法はメスによる完全な除去後に縫合、炭酸ガスレーザー法はレーザーによりある程度ほくろを削り取る、くり抜き法はメスや専用機器によりほくろをくり抜いた後、自然治癒させる
・ほくろの大きさや、状態、ほくろのある位置によって、最適な方法を選択するため、医師に相談する