いぼの除去は全て皮膚科に行くべきなのでしょうか?

いぼの除去は全て皮膚科に行くべきなのでしょうか?

「いぼの除去を行うには何科に行くべきでしょうか?」というご質問をいただくことがあります。記事では、症状や目的別にどの科を受診したほうがよいかについて解説します。

選択肢は皮膚科または形成外科(美容外科・美容皮膚科)

いぼの除去は「皮膚科」か「形成外科」を受診するようにしてください。「美容外科・美容皮膚科」も形成外科が発展した領域ですので、形成外科に含まれるものとして考えてよいでしょう。

それぞれの違いを説明すると、皮膚科は人の身体全体を覆う皮膚に発生する病気を治療するための科です。一方、形成外科(美容外科・美容皮膚科も含む)は見た目の部分を改善することを目的としており、皮膚の表面の外傷や腫瘍の除去、容姿を整えるための施術を行うための科です。

器疣贅(尖形コンジローマ)は婦人科・泌尿器科へ

いわゆる一般的なウイルス性のいぼ(尋常性疣贅)や肌の老化が原因の老人性疣贅(軟性線維腫)の場合は、先ほども申し上げた皮膚科や形成外科を受診するべきです。しかし、外陰部にできる性器疣贅(尖形コンジローマ)に関しては、皮膚科でも問題ありませんが、女性の場合は婦人科、男性の場合は泌尿器科や性病科のほうが診察や治療がスムーズかもしれません。

病的な側面が強いなら皮膚科へ。美容目的なら形成外科へ

ウイルス性のいぼ(尋常性疣贅)も細分化していくと、指/糸状疣贅や爪周囲疣贅、扁平疣贅など種類もその症状の度合いもさまざまです。そのため、皮膚科か形成外科か迷われる方もいらっしゃるかと思いますが、より病的な側面が強く、医療的な施術が必要だと判断される場合は皮膚科の受診が妥当でしょう。

一方、主な目的な美容である場合は美容皮膚科・美容外科を受診されるのがよいと思います。当院も美容皮膚科・美容外科ですが、その点でいえば、美容目的でいぼを除去されたい方がお越しになられるほうが適しているでしょう。

カウンセリング予約

まとめ

・いぼ除去の相談は基本的に皮膚科または美容皮膚科・美容外科へ
・ただし、性器疣贅(尖形コンジローマ)の場合は、女性は婦人科、男性は泌尿器科がよい
・いぼが病的な側面が強いなら皮膚科、美容目的が強いなら形成外科(美容外科・美容皮膚科)が妥当