ダイエットには半身浴と全身浴どちらが効果的か?

「ダイエットには半身浴と全身浴どっちが効果的なの?」
と、問われたら、ダイエット目的なら全身浴、リラックス目的なら半身浴と答えます。
体質やその日の体調に合わせて、半身浴にするか全身浴にするかを決めましょう。
この記事では、半身浴と全身浴のそれぞれのメリットやデメリットと、ダイエット効果が得られる入浴方法についてお伝えします。

1. 全身浴にダイエット効果が期待できる理由

全身浴は首から下がお湯につかっているので、短時間でカロリーが消費できます。
例えば、40度前後のお湯に10分間つかっていた場合だと、速足で10分間ウオーキングしたのと同じくらいのカロリーが消費されます。
しかし、メリットがあればデメリットもあります。

1-1. 全身浴のメリット

全身浴には、水圧効果や温熱効果、浮力効果がなどが期待できます。
お風呂につかることによって受ける水圧は、全身のリンパ管に作用して、血液やリンパの流れをよくしてくれます。
首やデコルテ、脇のリンパを流すためには、お風呂に首までつかるのが一番有効と言われています。
また、お風呂に入ると全身が温まりますが、これが温熱効果です。
体温が下がると、生命活動を維持する基礎代謝が下がり、痩せにくくなります。
さらに、浮力効果で筋肉や関節のこわばりがほぐれます。

1-2. 全身浴のデメリット

全身浴は首までお湯につかるため、心臓に負担がかかってしまいます。
さらに、15分以上の長湯をすると、肌が乾燥気味になってしまうのも、デメリットと言えます。

2. 半身浴にはダイエット効果が期待できないの?

半身浴は浴槽に入り、みぞおちあたりまでつかる入浴方法で、20分ほどお湯につかります。
半身浴は、なんといってもリラックス効果が得られます。
39℃前後お湯につかり、時間をかけて半身浴を行なうと、自律神経が整い、無駄に食べることが少なくなります。
ストレス食いが気になる人にはおすすめの入浴法です。
遠まわりではありますが、半身浴もダイエットを進めていく上で効果があります。
半身浴をする際は、ダイエット目的ではなくリラックス目的と割り切り、血流をアップする作用が期待できる炭酸入浴剤を使ったり、心が安らぐ天然のアロマで香りを楽しむとよいでしょう。
精神が安定すると、ドカ食いやムラ食いがなくなり、いつの間にか痩せていきます。

2-1. 半身浴のメリット

全身浴は体に負荷がかかるのに対して、半身浴は負荷が少ないため、妊婦さんや心臓や血圧などが気になる人には、おすすめの入浴法です。
その他にも、下半身がむくみやすい人にも向いています。

2-2. 半身浴のデメリット

半身浴で消費するカロリーは20分で約20Kcal程度のため、効率のよいダイエット法とは言えません。
また、20分もお湯につかっているのが苦手な人にとっては、デメリットかもしれません。
その他にも、寒い季節には上半身が冷える場合もあります。(肩にかけるタオルを用意して、半身浴を行いましょう)
ぬるめのお風呂に入り過ぎは、逆にむくみの原因になることもあるので気をつけましょう。

3. ダイエット効果を上げるお風呂の入り方

3-1. 温冷交代浴

温かいお湯につかった後、冷たい水につかることで血管が刺激され、疲労物質が除去されます。
アスリートが氷水に入るシーンをテレビなどで見かけたことがあると思いますが、それと同じ効果が得られます。
しかし、それほどストイックな温冷交代浴でなく、家庭では40℃くらいのお湯に3分ほどつかった後、30秒ほど冷水シャワーを浴び、再びお湯に3分つかり、また同じように冷水シャワーを浴びます。
3クール行い、最後にもう一度温かいお湯につかります。
この温冷交代浴を習慣にすると、血行が良くなり新陳代謝が高まるので痩せやすい体になります。

3-2. おすすめの「風呂トレ」

お風呂の中で、簡単なトレーニングをするとダイエット効果が得られます。

  1. 湯船の中で体育座りをして両腕で両足を抱え、背中を丸めたり伸ばしたりします。
  2. 両足を伸ばして長座に座り、両手をバンザイのようにして上げて手を組み、左右にそれぞれ倒して両脇を伸ばします。
  3. 浴槽の中で軽く膝を立て、浴槽のふちを両手でつかみ、手は持ちかえながら、左右にゆっくり体をひねります。

風呂トレをする場合は、脱水症状を起こさないようにお風呂に水を持ち込み、少しずつ飲みながらやりましょう。
風呂トレ後の体は、予想以上に疲れているので、入浴後のスマホやパソコン作業などは控えておきましょう。
ベッドに入る前には、ゆっくりとした深呼吸を数回くり返すと、酸素が体内に十分取り込まれて副交感神経が優位となり、リラックスして眠りにつくことができます。

4. まとめ

人の体は千差万別です。
熱めのお風呂に首までつかることで、効率よくダイエット効果が得られる人もいます。
一方、ぬるめのお湯にゆったりとつかって、自律神経を整えることで食べたいという欲求がなくなり、徐々にダイエット効果が得られる人もいます。
どちらが自分に適しているかを考えて、全身浴か半身浴か決めておこないましょう。
いずれの場合も、入浴中や入浴後は水分を十分に補給しましょう。

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