ダイエットの落とし穴にご注意!知っておきたいノンシュガーやカロリーオフ表示

「ダイエットに取り組もう」と決めると、ほとんどの人がノンシュガーやカロリーオフなどの表示がある商品に目が行くのではないでしょうか?
糖質に関する表示は、消費者庁の食品表示基準で定められています。
その基準がクリアできている商品に関しては、ノンシュガーやカロリーオフといった表示ができます。
ノンシュガーやカロリーオフと表示されていても、商品によっては糖質や糖類が含まれていないわけではありません。
この記事では、ノンシュガー、糖質ゼロ、糖類ゼロ、カロリーオフ、カロリーゼロ、低カロリーなどの表示の基準についてお伝えします。

1. ノンシュガーとは?

ノンシュガーとは、食品100gもしくは飲料100mlに対し、単糖類または二糖類の糖類が0.5g未満であることを意味します。
健康増進法に基づく栄養表示基準の定めにより、上記の基準を満たしていれば、「無、0、ゼロ、ノン、レス」などを表示することが可能です。
ノンシュガーと表示されている食品の多くが、まったくの無糖というわけではないのです。
ほとんどの人が、「無、0、ゼロ、ノン、レス」などの表示のイメージで、「この商品はダイエットの味方」と思いがちですが、このキャッチコピーがダイエットの落とし穴ともいえるのです。

1-1. 単糖類と二糖類について

単糖類とは、加水分解によって、それ以上簡単な糖に分けられない糖類で、ブドウ糖や果糖などです。
ちなみに、加水分解とは、化合物に水が作用して起こる分解反応のことです。
二糖類とは、加水分解によって、2分子の単糖類を生じる糖で麦芽糖、ショ糖、乳糖等です。

2. 糖質と糖類の違いについて

糖質は、穀類やいも類などに含まれる栄養素で、エネルギー源になります。
ご飯やパン、イモ類など炭水化物のほとんどは糖質です。
糖質は、でんぷんやオリゴ糖などの多糖類、砂糖や乳糖などの二糖類、ブドウ糖や加糖などの単糖類を総称したものです。
糖質は、身体を動かしたり脳を働かせたりするのに使われるだけでなく、身体づくりや身体の修復にも使われます。
ご飯などのでんぷんの糖質は、消化に時間がかかるため、ゆっくり血糖値が上がります。
一方糖類は、ブドウ糖、果糖、砂糖などで、消化の必要がほとんどないため、急激に血糖値が上がってしまいます。

2-1. 糖質ゼロ

糖質ゼロとは、100g当たり(清涼飲料水などの場合は100ml当たり)0.5g未満の糖質を含む食品です。ノンシュガーの定義と同様、消費者庁の食品表示基準で定められています。

2-2. 糖類ゼロ

栄養成分表示における糖類とは、単糖類または二糖類のことを言いますが、糖類ゼロとは、食品100g当たり(飲料については100ml)に含まれる糖類が、0.5g未満であれば商品に「糖類ゼロ」と表示できます。

※糖質ゼロ表示も糖類ゼロ表示も、食品の表示基準は同じですが、もし糖類ゼロだからと、食品や飲料をたくさん摂取した場合は、糖類ゼロ表示の方が血糖値が急上昇するため、ダイエットに悪影響を与えてしまいます。
血糖値を急激に上げない食事は、ダイエットの基本といえます。

3. カロリーとは

人が体や脳を使って活動するために必要なエネルギーの量がカロリーです。
肥満の主な原因は、摂取カロリーが消費カロリーを上回って、脂肪が体内に溜ることです。
ダイエットの目的は健康に痩せることですが、カロリーオフ、カロリーゼロ、低カロリーの表示があれば、食べても飲んでも大丈夫というわけではありません。
また、カロリーが同じでも脂肪になりやすい食べ物となりにく食べ物があります。
脂肪になりやすい食べ物は、肉や乳製品に含まれる飽和脂肪酸や血糖値を急激に上げる糖質を多く含む食品です。

3-1. カロリーオフ

カロリー、オフとは、比較対象品よりもカロリーが低減されていることを示すものです。
食品100g当たりのカロリーが40kcal(飲料の場合は100ml当たり20kcal)以上、低減されている場合に、「カロリーオフ」と表示できます。オフの意味合いは、カロリーを減らした状態の商品であることです。

3-2. カロリーゼロ

カロリーゼロとは、栄養表示基準によって、基準値内に収まるエネルギーであれば、0(ゼロ)と表記して良いと、定められています。
商品のパッケージに「0(ゼロ)カロリー」と表記されていても、その商品が本当にカロリーゼロとは限りません。
食品、飲料ともに100gあたり5kcal未満であれば「ゼロカロリー」と、表記しても良いことになっています。

3-3. 低カロリー

低カロリーと表示できるのは、食品100g当たりのカロリーが40kcal(飲料の場合は100ml当たり20kcal)以上、低減されている場合です。

4. まとめ

消費者庁の食品表示基準が満たされていれば、食品や飲みものなどにノンシュガーやカロリーオフといった表示ができますが、ほとんどの商品には基準内の糖質や糖類が含まれています。
ノンシュガー、糖質ゼロ、糖類ゼロ、カロリーオフ、カロリーゼロ、低カロリーの表示を単純に「糖分が含まれていないから大丈夫」と、表記だけを信用してしまうと、いつの間にか予想以上のカロリーを摂取してしまっていることがあります。
そのあたりが、ダイエットの落とし穴とも言えるので、商品は表示を確認したうえで購入し、上手に効率よくダイエットをおこないましょう。

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