紫外線は日焼けやシミ、くすみの原因になることは広く知られていますが、ニキビの原因になることはあまり知られていません。
「気候が温かくなるとニキビが増える」「季節の変わり目にニキビができやすい」という方は、紫外線が影響している可能性があります。
本記事では紫外線が原因でできるニキビについて、紫外線による肌への影響や予防方法についてご紹介します。
目次
紫外線がニキビの原因に?
紫外線がニキビの原因になる理由は、紫外線によって肌のバリア機能を低下させてしまうからです。
バリア機能とは、体内の水分を保持して乾燥を防ぎ、外部からの異物の侵入を防ぐ役割があります。
紫外線を浴びると肌表面の水分が蒸発し、乾燥した状態になるため、肌のバリア機能が低下してしまうのです。
そのため、肌のターンオーバーが乱れて古い角質が剥がれないまま留まってしまうので、毛穴を塞いでニキビができてしまいます。
紫外線による肌への影響
紫外線を浴びると、ニキビができたり肌が日焼けして黒くなるだけではありません。
肌への影響は大きいです。
- 乾燥
- バリア機能の低下
- シミ
- シワ
- たるみ
紫外線を浴びると肌が弱っている状態になるため、肌荒れを起こしやすくなってしまいます。
一度できてしまったシミやシワは改善するのに期間がかかるので、毎日の丁寧なケアの継続が必要です。
紫外線対策をしっかり行うことで、あらゆる肌トラブルを予防することができるため、年間を通して日焼け止めは欠かさないようにしていきましょう。
紫外線がニキビを作る・悪化させる原因
バリア機能の低下によって、毛穴詰まり・過剰な皮脂分泌・アクネ菌の増殖の、3つの要素によってニキビができます。
紫外線はこの3つの要素に影響を与えるため、ニキビを作り、さらに悪化させてしまう原因になるのです。3つの要素について詳しく見ていきましょう。
毛穴を詰まらせる
紫外線を浴びることで肌が乾燥してバリア機能を低下させ、ターンオーバーの乱れを起こします。
正常にターンオーバーができないと古い角質が毛穴の出口を塞いで詰まらせ、毛穴内でニキビの原因菌となるアクネ菌を増殖させてしまうのです。
紫外線量の多い時期は汗をかくことが多いため、汗やファンデーションも毛穴を詰まらせる原因になります。
皮脂を酸化させる
皮脂は皮脂膜として肌を覆い、乾燥や外部の刺激から守る役割があります。
しかし、紫外線は皮脂を酸化させる働きもあるため、皮脂を酸化させて硬くしてしまうのです。
そうなると毛穴詰まりを起こし、ニキビができる原因になります。
アクネ菌を繁殖させる
ニキビの原因となるアクネ菌は、元々肌表面に常在している菌ですが、増殖するとニキビを作る原因になります。
アクネ菌によって生産されるポルフィリンという酵素は、紫外線によって活性酸素を発生し、皮脂を酸化させ炎症を起こしてしまうのです。
紫外線はニキビの原因となるアクネ菌に直接影響を及ぼしてしまうため、新たにニキビを作ったり悪化させる原因になります。
ニキビを悪化させる日焼け止めのNGケア方法
紫外線対策のために塗っている日焼け止めが、ニキビを作ったり、悪化させる原因になることもあります。
NGケア方法を知り、正しく使用して紫外線対策をしていきましょう。
日焼け止めを塗り直さない
日焼け止めは朝や外出前に塗ったからといって、一日中紫外線をカットできるわけではありません。日焼け止めの効果を維持できる時間は2~3時間程度です。
そのため、野外にいる時間に関わらず、一度塗ってそのままにしておくと効果は徐々に下がってしまいます。
2~3時間おきに塗り直し、紫外線カット効果を継続できるようにしましょう。
天気の悪い日や寒い日は日焼け止めを塗らない
曇りや雨の日など太陽が出ていない時や、外気温が低い日は紫外線量が少ないと思い、日焼け止めを塗らない方もいます。
しかし、一年中紫外線は降り注いでいるため、時間や季節を問わず紫外線対策が必要です。
紫外線量が多そうな日だけ紫外線対策をしていても、塗っていない日に紫外線を浴びてしまえば、努力が無駄になってしまいます。
少しでも原因を減らしていくよう、紫外線対策は徹底して行いましょう。
日焼け止めを落とさない
日焼け止めを体に塗った場合でも、しっかり落とさないと毛穴を詰まらせ、ニキビを作る原因になってしまいます。
特に首筋から背中にかけて焼きたくない方は、日焼け止めをしっかり塗ることが多いですが、落としきれていないと背中ニキビを作ることもあります。
日焼け止めを塗った時は、顔の場合は普段使用しているクレンジングでOKですが、体に塗った場合は泡でしっかり洗い流し、残らないようにしましょう。
まとめ
紫外線によるニキビの原因についてご紹介しました。
紫外線自体がニキビを作る原因にもなりますが、紫外線対策のために塗った日焼け止めがニキビの原因になることもあります。
紫外線についての知識や、日焼け止めの塗り方やケア方法を知れば、ニキビを予防できるでしょう。
年間を通して紫外線対策を行い、日焼け止めを正しく使用して紫外線が原因によるニキビを減らしていきましょう。