本コラムに記載されている内容については、当院では現在提供しておりませんが、参考情報としてご活用ください。
目次
ジュベルックとは?
ジュベルック(Juvelook)とは、ポリ乳酸(PDLLA:Poly-DL-lactic acid)と非架橋ヒアルロン酸の2つの成分が含まれた製剤で、韓国製のスキンブースターです。
スキンブースターとは、成分を肌に直接注入することで肌細胞の代謝を促し、内側から働きかける施術のことです。
主成分となるPDLLAは溶ける糸リフトや外科手術の縫合糸にも用いられており、コラーゲン生成を促します。
非架橋ヒアルロン酸は、水分の保持力を高めて潤いのある肌にする成分です。
注入すると、PDLLAが皮膚内部からコラーゲン生成を促す線維芽細胞を刺激し、生成を継続的に促します。
美容大国の韓国ではかなり有名で人気の施術です。
PDLLAとヒアルロン酸との違い
小ジワやニキビ跡の改善にヒアルロン酸注入をする方もいます。
ヒアルロン酸はゲル状のヒアルロン酸を注入して補い、小ジワやニキビ跡の凹みを改善します。
ジュベルックは体内で生成されるコラーゲンを増生させるため、自ら肌を育成してハリと潤いを高める施術です。
ただヒアルロン酸は注入後すぐに効果がわかるのとは違い、ジュベルックは真皮層の線維芽細胞を刺激してコラーゲンを増生するため、時間をかけて効果がわかります。
ヒアルロン酸のような即効性は期待できませんが、持続性が期待できます。
ジュベルックの効果
ニキビ跡
凹凸にへこみがあるニキビ跡の改善に効果的です。
コラーゲンを生成している真皮層の線維芽細胞を刺激してコラーゲン生成が促進され、肌細胞の生成が早まるため、ニキビ跡を徐々に目立たなくしていきます。
ニキビ跡のほかに傷跡やケロイドの改善にも効果が期待できます。
毛穴の開き
ジュベルックの成分である非架橋ヒアルロン酸には水分保持効果があるため、内側からボリュームのある肌になることで毛穴周りをふっくらさせて毛穴を縮小します。
さらにコラーゲン生成が活発になることで肌の自然な回復力が高まり、毛穴の状態も改善されます。
小ジワ
目元や首などの小ジワを目立たなくさせる効果があります。
線維芽細胞が刺激されることで、肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンが生成され、浅いシワを内側から押し出して平滑化させます。
肌のハリ
顔全体に注入することで、肌のハリと弾力をアップしてふっくらさせます。
真皮層の線維芽細胞を刺激してコラーゲン生成が促進され、時間をかけて肌の自然な回復力を高めるため乾燥も防ぎます。
乾燥が原因のシワやたるみを防止できるので、継続して施術を受けることでコラーゲン生成が促進され、潤い肌をキープできます。
このようなお悩みの方に
- 肌のハリと潤いをアップさせたい
- 自然な仕上がりにしたい
- ニキビ跡の凹凸を目立たなくしたい
- 毛穴開きを引き締めたい
- 小ジワをなくしたい
ジュベルックの特徴
持続性が高い
PDLLA(ポリDL乳酸)は、1~2年かけて体内でゆっくり溶けていくため持続期間が長いのが特徴です。
コラーゲン生成を促す真皮層の線維芽細胞を刺激し、内部から働きかけることで徐々に効果を実感できます。
副作用が少ない
ジュベルックの主成分であるPDLLA(ポリDL乳酸)の原料は、サトウキビ、トウモロコシ、ジャガイモなどのイモ類のでんぷんを発酵して抽出したエキスが成分なため、生体適合性が優れ副作用が少ないことが特徴です。
日本の厚生労働省のような機関にあたる米国FDA、韓国MFDSでは承認されており、安全性の高い製剤になります。
人体への使用が承認された物質で、分解されやすく酸の放出量も程良いため副作用が少ないです。
仕上がりが自然
ジュベルックはヒアルロン酸を補う施術方法とは違い、体内にある自身のコラーゲンを増生させるため、仕上がりが自然です。
またPDLLAの分子が丸い構造になっているので、注入部位の周囲の細胞に刺激を与えないため、しこりのリスクが軽減されていることも特徴の1つです。
周りに知られることなくボリュームアップできます。
ジュベルックを使った施術
局所注射
眉間のシワや目元の小ジワ、ニキビ跡など部分的に気になる場合は局所注射が効果的です。
注入量や針の深さを調整しながら注入するため、部分的にケアできます。
分子構造が丸いため、局所注射してもボコつきが起こりません。
ポテンツァ
ポテンツァは、極細針の注入と同時にRF(ラジオ波)を照射し、熱エネルギーによって美肌治療できる施術です。
針先から空気を流し、抜く時に製剤を押し出して均一に流し込むドラッグデリバリーシステムで、肌の奥までジュべリックを行き渡らせます。
気になる部分に効率的に注入できるので、広範囲のケアをしたい方に向いています。
針でできた傷跡を修復する力を利用した創傷治癒効果により、ニキビ跡の改善にも効果的です。
顔全体の潤いをアップさせたい方やタイトニング効果も期待したい方におすすめです。
ジュベルックの施術頻度
1ヶ月に1回、3回を1クール、その後はメンテナンスのために1年ごとに1クール受けることを推奨します。
ジュベルックの副作用・リスク
- 内出血
- 赤み
- 腫れ
- 軽いむくみ
これらの症状は施術直後に感じられることが多いですが、数時間で落ち着いてくる場合がほとんどです。
気になる場合は冷やすことで軽減します。
ジュベルックのダウンタイム
ジュベルックはダウンタイムはほとんどありません。人によっては注入後に赤みや腫れ、熱感が出る方もいますが、数時間で治まります。
まとめ
ジュベルックは、真皮層の線維芽細胞を刺激してコラーゲン生成を促し持続性が期待できるPDLLAと、水分保持力を上げて潤いを高める非架橋ヒアルロン酸からなる製剤です。
ヒアルロン酸とは違う仕組みで、小ジワやニキビ跡の凹みにアプローチします。
注入方法によって、狭い範囲から広い範囲のケアまで幅広く対応できるので、希望に沿った施術が受けられるでしょう。
主成分であるPDLLAの構造は皮膚になじみやすいので、長い期間に渡ってコラーゲンを増生して内側からハリと弾力のある肌に導きます。