サーマクール徹底解説

サーマクールについて

サーマクールは、高周波を照射して肌の引き締めやリフトアップを促す美容医療機器です。 サーマクールは、肌の真皮層と皮下組織に熱を加えることで、コラーゲンの収縮と新陳代謝の促進を促します。これにより、肌のハリや弾力が増し、たるみや小じわが改善されます。
サーマクールは、顔のたるみや小じわの改善に効果的ですが、以下のような部位にも使用できます。

  • デコルテ
  • お腹
  • 二の腕
  • 太もも

サーマクールの施術は、専用ジェルを塗布した後に、サーマクールの機器を肌に当てて行われます。施術時間は、部位によって異なりますが、1時間程度です。
サーマクールの施術後のダウンタイムはほとんどなく、施術当日からメイクや洗顔ができます。ただし、施術直後は赤みや腫れが出ることがあります。

サーマクールの施術効果は、1~3ヶ月かけて徐々に現れます。効果の持続期間は、個人差がありますが、半年程度です。
サーマクールは、メスや針を使用しない非侵襲的な治療法です。そのため、ダウンタイムが少なく、安全性が高いというメリットがあります。ただし、効果には個人差があり、すべての人に効果が保証されるわけではありません。

サーマクールの比較

サーマクールとハイフの違い

ハイフとサーマクールは、どちらもたるみやシワの改善、肌の引き締め、リフトアップなどの効果が期待できる美容治療です。しかし、使用するエネルギーの種類や照射深度などの違いにより、以下のような特徴があります。

照射エネルギーの種類

サーマクールは、高周波エネルギーを使用しています。高周波エネルギーは、皮膚の深部まで到達し、コラーゲンの収縮と増殖を促します。ハイフは、超音波を使用しています。超音波は、皮膚表面を傷つけずに、皮膚の深部にまで熱エネルギーを届けることができます。

照射深度

サーマクールは、真皮層と皮下組織に照射します。ハイフは、真皮層、脂肪層、SMAS筋膜の3層に照射することができます。

効果の違い

サーマクールは、真皮層と皮下組織に照射するため、肌のハリや弾力の回復、小顔効果などの効果が期待できます。ハイフは、SMAS筋膜まで照射するため、強力なリフトアップ効果が期待できます。

適応症の違い

サーマクールは、顔全体のたるみやシワ、肌のハリや弾力の低下などに適応します。ハイフは、フェイスラインのたるみや二重あごの改善、目元のたるみなどに適応します。

サーマクールCPTの従来品とトータルチップの違い

サーマクールCPTの従来品とトータルチップの違いは、主に以下の2点です。

加熱深度

従来品の加熱深度は2.4mmですが、トータルチップの加熱深度は4.3mmです。そのため、トータルチップは従来品よりも深い層まで熱エネルギーを届けることができ、より高いリフトアップ効果が期待できます。

加熱領域の体積

従来品の加熱領域の体積は1.2cm3ですが、トータルチップの加熱領域の体積は2.4cm3です。そのため、トータルチップは従来品よりも広い範囲を加熱することができ、より効果的なたるみ改善が期待できます。

具体的には、従来品では、真皮層と皮下組織の浅い層に熱エネルギーを照射することで、肌のハリや弾力の回復、小顔効果などの効果が期待できます。一方、トータルチップでは、真皮層と皮下組織の深い層まで熱エネルギーを照射することで、SMAS筋膜の引き締め効果も期待できます。そのため、フェイスラインのたるみや二重あごの改善、目元のたるみなどの症状に効果的です。

サーマクールFLX・CPT・NXTの違い

サーマクールFLXとCPTは、どちらもサーマクールシリーズのたるみ治療に用いられる機器ですが、以下の点で違いがあります。

照射技術

サーマクールの機種は、初代のTCから、NXT、CPTと進化してきました。

  • 照射チップ

第2世代のNXTは、正方形のチップを使用しているのに対し、第3世代のCPTより楕円形のチップを採用しています。また、照射範囲が広くなったため、NXTよりも効率的に治療することができます。また、CPTはのちにトータルチップと呼ばれる新型チップが採用され従来よりさらに深い位置(照射深度は2.4mmから4.3mm)まで照射が可能になりました。FLXはチップサイズを従来より大きいタイプに変更しました。チップの皮膚接触センサー搭載することで施術者が皮膚にきちんと接触できているかチェックできるようになりました。チップにカプトンという素材を使用することで、耐熱性が向上しました。

  • 痛み

CPTトータルチップには振動機能が搭載されており、痛みを軽減することができます。主に痛みを軽減するためのバイブレーション機能、皮膚表面を冷却しながら照射することで、表皮へのダメージを防ぐことができます。
FLXは、バイブレーション機能をさらに進化させました。照射時にマルチ方向に振動を与えることで、痛みの感覚をより軽減することができます。

照射深度

従来チップ使用時のCPTの照射深度は2.4mmですが、CPTトータルチップとFLXの照射深度はともに4.3mmです。そのため、CPTトータルチップはFLXと同等に深い層まで熱エネルギーを届けることができ、より高いリフトアップ効果が期待できます。(熱ボリュームがともに1.3倍の高い出力で施術が可能)

施術時間

第3世代CPTでの使用チップ 3.0平方センチから第4世代FLXでの使用チップ 4.0平方センチチップの大きさになることによって、少ない回数で同じ効果を出せるようになりました。この大きくなったチップの採用によりFLXの施術時間は、CPTよりも施術時間を約25%短縮しています。
CPTからFLXへ変更された点。

  • チップサイズの変更(3cm²から4cm²)
  • 多方向バイブレーション機能(痛みの軽減)
  • チップの耐熱性を強化(カプトンフレームを採用)
  • チップの皮膚接触センサー搭載
  • 地球にやさしい冷却ガスの使用

まとめ

  • FLXでは、多方向振動機能による、痛みを軽減しております。
  • FLXは照射する熱伝達の均一性の機能向上、時間短縮などの点でCPTより改善されている。
  • FLXは大きなチップが採用されており、頬まわりや口角、顎ラインなどの部位に細やかな施術が難しいため、繊細な施術作業の点においてはCPTが勝っていると考えられます。
  • CPTトータルチップはサーマクールの基本となる機能を搭載しており、治療効果はFLXと大きく変わりません。また、FLXよりリーズナブルな価格で受けられるという利点があります。
  • 照射時間が多少長くても構わない方、コスパを重視される方にはサーマクールCPTトータルチップをおすすめしております。

サーマクールの種類

サーマクールには、以下の種類があります。

サーマクールCPTとは

サーマクールCPTは、真皮層に高周波を照射して、コラーゲンの収縮と生成を促す施術です。照射深度は4.3mmで、広範囲に治療が可能です。

サーマクールFLXとは

サーマクールFLXは、サーマクールCPTに比べて、照射深度が180%アップ、熱のボリュームが1.3倍となり、引き締め効果がさらに高くなっています。

サーマクールトータルチップとは

サーマクールトータルチップは、従来のCPTチップに比べて、熱エネルギーが作用する深さが深くなっています。これにより、たるみの原因であるSMAS筋膜層まで熱が届き、より高い引き締め効果が期待できます。

サーマクールアイ(目元)とは

サーマクールアイは、目の周りのたるみやしわを改善するために開発されたサーマクールです。照射深度は2.5mmで、目の周りの皮膚に直接照射することで、効果的に引き締めることができます。

サーマクールボディとは

サーマクールボディとは、真皮層に高周波を照射して、コラーゲンの収縮と生成を促し、たるみやセルライトを改善する施術です。

サーマクールの治療経過について

サーマクールの治療経過は、大きく分けて以下の3つの段階に分けられます。

1. 治療直後

治療直後は、皮膚が赤くなったり、腫れたりすることがあります。これは、熱作用によってコラーゲンが収縮したことによるものです。この症状は、数時間から数日で治まります。

2. 1~2ヶ月後

治療後1~2ヶ月は、コラーゲンの生成が活発に行われ、肌のハリや弾力が回復していきます。この時期には、たるみやシワの改善が徐々に現れてきます。

3. 6~12ヶ月後

治療後6~12ヶ月で、コラーゲンの生成がピークを迎えます。この時期には、治療効果が最大限に発揮されます。

サーマクールの持続期間

サーマクールの治療効果は、個人差がありますが、一般的に半年から1年持続するとされています。ただし、個人の肌質やたるみやシワの程度によって、治療効果の持続期間は異なる場合があります。また、サーマクールを定期的に受けることで、治療効果をより長く維持することができます。

サーマクールの間隔

サーマクールの治療間隔は、一般的に半年から1年間です。これは、サーマクールの治療効果が半年から1年持続するとされているためです。ただし、個人の肌質やたるみやシワの程度によって、治療間隔は異なる場合があります。また、サーマクールを定期的に受けることで、治療効果をより長く維持することができます。そのため、1年から2年に1回を目安に、メンテナンスとしてサーマクールを受けることをおすすめします。

以下に、サーマクールの治療間隔の目安をまとめます。


たるみやシワの改善を目的とする場合は、半年から1年を目安に受けるとよいでしょう。治療効果を維持するためには、1年から2年に1回を目安に受けるとよいでしょう。具体的な治療間隔は、以下の要因によって異なります。

  • たるみやシワの程度
  • 肌質
  • 治療効果の持続性

サーマクールの治療は、切らずにたるみやシワを改善できる人気の美容治療です。治療間隔を守って正しく受けることで、より効果的に美肌を目指すことができます。

サーマクールのテクニック(手技)

サーマクールのテクニック(手技)は、大きく分けて以下の2つがあります。


照射

サーマクールの照射は、以下の流れで行われます。

  • 1.治療部位に専用ジェルを塗る
  • 2.治療部位にサーマクールの機器を当てる
  • 3.ラジオ波を照射する

ジェルを塗ることで、治療時の痛みを軽減する効果もあります。治療部位にサーマクールの機器を当て、ラジオ波を照射します。ラジオ波の熱作用によって、真皮層のコラーゲンが収縮し、新しいコラーゲンの生成が促されます。

冷却

サーマクールの冷却は、以下の流れで行われます。

  • 1.治療部位を冷却する
  • 2.治療部位を冷却しながら、ラジオ波を照射する

治療後は、冷却することで、皮膚の炎症を抑えます。治療部位を冷却しながら、ラジオ波を照射することで、熱ダメージを抑えることができます。

照射のテクニック

サーマクールの照射は、以下の点に注意して行います。

  • 照射範囲を均一にすること
  • 照射の強さを調整すること

照射範囲を均一にすることで、効果的に治療を行うことができます。照射の強さを調整することで、皮膚へのダメージを抑えることができます。

冷却のテクニック

サーマクールの冷却は、以下の点に注意して行います。

  • 冷却を適切に行うことで、皮膚の炎症を抑えることができます。
  • 冷却が不十分だと、皮膚へのダメージを抑えることができず、治療効果が低下する可能性があります。

サーマクールとハイフの併用について

サーマクールとハイフは、どちらもたるみやシワを改善する効果がある美容治療です。サーマクールは、真皮層のコラーゲンを収縮させ、新しいコラーゲンの生成を促すことでたるみを改善します。ハイフは、筋膜層に熱を加えて、筋膜を引き上げることでたるみを改善します。

サーマクールとハイフを併用することで、以下のメリットが期待できます。

  • より高いたるみ改善効果が得られる
  • 治療効果が持続する

サーマクールは、真皮層のコラーゲンを収縮させて、肌のハリや弾力を回復させます。ハイフは、筋膜層を引き上げることで、肌のたるみを改善します。この2つの治療を併用することで、肌のたるみをより効果的に改善することができます。

また、サーマクールの治療効果は半年から1年持続するとされていますが、ハイフの治療効果は1年以上持続するとされています。このため、サーマクールとハイフを併用することで、治療効果をより長く持続させることができます。

サーマクールとハイフの併用は、以下の2つの方法で行われます。

  • 同日照射
  • 別日照射

同日照射は、サーマクールとハイフを同じ日に照射する方法です。この方法では、一度の治療でより高いたるみ改善効果が得られます。

別日照射は、サーマクールとハイフを別々の日に照射する方法です。この方法では、サーマクールで真皮層のコラーゲンを収縮させてから、ハイフで筋膜層を引き上げるため、治療効果がより長く持続します。

サーマクールとハイフの併用は、効果的なたるみ改善治療ですが、治療費用が高額になるというデメリットがあります。また、併用することで治療によるダウンタイムが長くなるという可能性もあります。

サーマクールの歴史

サーマクールは、2002年に米国のThermage社によって開発された、たるみやシワを改善する美容治療です。

サーマクールの原理は、ラジオ波を皮膚に照射することで、真皮層のコラーゲンを収縮させ、新しいコラーゲンの生成を促すことです。これにより、肌のハリや弾力が回復し、たるみやシワが改善されます。

サーマクールは、米国FDA(食品医薬品局)の認可を受けており、世界中で広く使用されています。サーマクールの歴史は、以下のとおりです。


  • 2002年:米国のThermage社によって開発
  • 2003年:米国で販売開始
  • 2004年:日本に導入
  • 2005年:欧州で販売開始
  • 2009年:サーマクールCPTが発売
  • 2018年:サーマクールFLXが発売

サーマクールCPTは、サーマクールの第3世代機器です。照射範囲が広くなり、照射時間が短縮されたことで、より効果的で効率的な治療が可能になりました。

サーマクールFLXは、サーマクールの第4世代機器です。従来のサーマクールCPTに比べて、照射範囲がさらに広がり、照射時間がさらに短縮されました。また、痛みを軽減する機能が追加されました。

実績が豊富で、価格を抑えたい場合は、サーマクールCPTがおすすめです。サーマクールは、切らずにたるみやシワを改善できる人気の美容治療です。今後も、さらに進化したサーマクールが開発されるものと期待されます。

サーマクールの注意事項

施術をお受けいただくために

サーマクールCPTは、施術によってトラブルが起こる可能性も往々にあります。そのため、施術にあたり注意事項を確認しておくことで、スムーズに治療をお受けいただけます。

サーマクール施術前の注意事項

  • 施術前には、クレンジングと洗顔をしていただきます。
  • コンタクトレンズを装着されている方は、施術前にお外しください。
  • アクセサリーや時計などの金属類を見につけられている方はお外しください。
  • 敏感肌で肌トラブルを起こしやすい方は、施術によるトラブルを防ぐため、必ずカウンセリング時にご相談ください。
  • アルコール飲酒の上での施術は安全の面からお断りいたしております。
  • 施術中に、急な体調の変化を感じられた場合は、直ちにお申し出ください。
  • 施術においては、高周波の照射を実施いたします。施術中、我慢できないほどの熱さや痛みを感じられた場合には、お申し出ください。患者様に応じた適切な出力量を調整のうえ、施術を行います。

サーマクール施術後の注意事項

  • たるみ改善やリフトアップ効果については、個人差がございます。あらかじめご了承ください。
  • 施術に際しては、まれに副作用が生じる可能性がございます。通常は数日でおさまることがほとんどです。しかし、お肌にひどい赤みやかゆみなどの異変が生じた場合には、直ちにご相談ください。
  • 施術後はすぐにフルメイクをしていただくことが可能です。
  • 施術当日のシャワーや洗顔は可能です。
  • 施術当日の入浴や激しい運動、飲酒はお避け下さい。
  • 施術後はお肌が敏感な状態になっています。当日の外出はなるべく避けるなどして、紫外線によるお肌への刺激を少なくしてください。

サーマクール治療が受けられない方

  • 妊娠中、およびその可能性のある方。
    急な体調の変化が起こるおそれがございます。
  • 糖尿病の方。
  • 体内にペースメーカーや埋め込み式除細動器など、金属を埋め込まれている方。
    サーマクールCPTは、高周波をお肌に照射するため、金属に反応してやけどなどを生じる恐れがございます。
  • 傷跡がケロイド状態になりやすい方。
    普段からケロイド状態が作られやすい方は、施術において肌トラブルを起こす可能性がございます。
    事前に医師にご相談ください。
  • 当日、発熱など体調に異変を感じられている方。
    施術を行うことにより、より体調が悪くなる可能性がございます。
  • シリコンや金属プレートなどを皮下に挿入されている方。
    高周波の熱エネルギーにより変形したりやけどを起こす可能性がございます。

どうぞお気軽にご来院ください!

KM新宿クリニック

〒160-0021
東京都新宿区歌舞伎町2-46-5
KM新宿ビル8F

>>Google Map

03-5272-0212
ご予約は
こちら
ご予約 お問合わせ
ご予約 電話予約